igに出産当日のことはちょろ〜っとだけ

随分前に書き残したんだけれど、


これ!

(でも参考になるようなことは書いてない汗)





そのあとDM等で

陣痛はどうやって乗り越えた?と

聞いてくださることが多かったのに未だに

残せていなかったからまたちょろ〜っと残そうかと指差し

 

 





さて。


陣痛ね。


痛みはもう忘れちゃったけど

あの日のことはひとつ残らず覚えてる。






去年出産した同い年の友達ママに、


「おしるしが先か、はたまたおしるしなく陣痛か

あるいは破水が先か、色々だから

どれになるか怖いよ〜」



みたいなことを言われて震える予定日2ヶ月前。





頭ではわかってたけど、

ある日なんてことなく起きたはずなのに

その日急に痛みを味わうことになるなんて

なんかほんと理不尽だなと思ってた。



わたしは計画分娩でもなかったし、

無痛でも和痛でもなかったし

帝王切開の予定もなかったし。



ただただ本当に、その時がくるのを待つだけ。



極端なことを言うけれど、本気で

死刑を待つとしたらこんな気持ちなんじゃないかなと思ったくらい。


何月何日の何時からってわからないからこそ

ただただ不安と怖さのオンパレード。




でも今振り返れば、

多分この予定日2ヶ月前あたりの


「はぁ〜いつくるんだろう〜」

「はぁ〜突然痛いのやだな〜」

「どんな痛さなんだよぉ〜」


って考えるしかないだけの時間が

1番辛かったかもしれない。




そっから臨月に入ってまだまだお腹が大きくなってって、「え、まだ大きくなるの?」って

思い始めたあたりから


「出さなきゃ今までの生活は取り戻せない」

精神が勝ちまくる。


どんどん生活がしづらくなって、

ソファから立ち上がるのさえも面倒だし

お洋服選ぶ楽しみもないし



窮屈な生活が長く続いてきたら

痛いのとか突然くる恐怖とかなんだかそんなの

どーだってよくなってしまって。


もうそれでも良いから早く出したいと。

お願いはよ陣痛よ来てくれと。





正直なところ、

「早く赤ちゃん抱っこしたい」とか

「早く赤ちゃんのお顔が見てみたい」とか

そういう気持ちで出産まで楽しみにできたというよりは(もちろんその気持ちもめちゃくちゃあったけど)



重すぎる身体から解放されたいとか

この1人でもう1人の命を身体の中で守ってる責任感みたいなのから解放されたいとか


自分勝手かもしれないけれど

そっちの気持ちの方がちょっと強かったな。


でも仕方ないよね。

だってお腹重いもん。責任重大なんだもん。


あと寝返りうちまくって寝たかったし。






そんなこんなで、

はよ陣痛よ来いと思えるようになった臨月は

ちょっと気持ちが楽になって。






で、そうこうしてるうちにおしるしがきたから

気持ちは「よっしゃ!」


うまくいけばあと数日には産まれるはず。

この生活からは解放されると思ったら

気持ちは案外ノリノリになれた。



ってことで、臨月のうちに幸せな気持ちを

堪能するのと同じくらい窮屈な生活といいますか

生活しづらいな〜って気持ちを持っておくのも大事だったのかもとちょっと思う。





それで

朝起きたらおしるしがきてたんだけど、

その頃はそんなに特別痛みを感じることもなかったし、胎動も変わらずで


多分今日じゃないんだろうなぁ〜って

呑気に思ってたの。


でも一応入院準備の最終確認しよって思って

陣痛中に嗅ぐつもりのオイルみたら

液体が黄色で、「これハンカチに付けたら黄色くなっちゃうんじゃ…?」って心配になって


優と一緒に近くのショッピングモールで

黄色いハンカチ買いに行った。

これで黄色いオイル垂らしても大丈夫だから今日陣痛きてオッケー!って思ってたのがお昼過ぎ。




そのあたりからなんか子宮がシクシクするような

しないような、でもなんか変なような、

いやでもこれはただの歩きすぎか…?なんて心配してたらお腹すいちゃって、


夜、真っ先に食べたい!と思ったのがピザだったから

ネットで頼んで優とドミノピザまで取りに行く。



それで帰ってきたら

今度は「これは確実にお腹に違和感がある!」と思うくらいのシクシク感が到来。


でもこれが本当に痛い!というのとは違って。

陣痛に相当の恐怖を抱いてたわたしは

普通に「これがおしるしきたあとの違和感か〜」と思っていたんだけど


まあ後になって知るんだけどこれは陣痛だったのよね。







そこから丸6時間後くらい、夜中の2:00。


はっきり痛くなった。

赤ちゃんに影響があるかもって思うくらい。


そこでやっとちゃんと時間測ってみたら

なんかもう10分間隔余裕で切ってて、


何度もシミュレーションした、

「陣痛感覚が10分切る頃に病院に電話!」を

はるかに過ぎてて慌てて産院に電話したら

即「はよ来い」の返事をもらって優を叩き起こす。




でもこの頃はまだまだ痛みは全然イケる感じ。


髪の毛アイロンする余裕もあったし、

こつめ撫でる余裕もあったし、

優の慌て具合に笑う余裕もあった。



でも病院に着いたらちょっと痛さが増した。

これは多分、病院マジックだったと思う。

お腹痛いって誰かが言ったら痛くなかったはずの自分も痛くなるみたいに、

病院ってだけでなんか具合悪く感じちゃうあれが発動されただけのような気もする。





それから

あれよあれよと着替えさせられて

先生が言うにはもう3cmあいてるとのこと。



この時点でわたしのしていたシミュレーションよりははるかに事が進んでいて。


えっこの痛みで3cmならいけるかも!?と

謎の自信が満ち溢れてくる。



陣痛室に案内されて、モニターをつけたり

なんだりでちょっとバタバタするんだけど







ベッドから、この出てくる紙の横線が何本なのか数えるくらいの余裕はまだあった。



モニターをつけてる時は横にならなくちゃいけないんだけど、

わたしはそれ以外ずーっと座ってた。

ベッドにね、浅く腰掛ける感じ。





色々な助産師さんのYouTubeを見たり、

本を読んだり助産師さんに実際に聞いたりして

この日を何度も何度も想像していたわけだけど


わたしが1番しっくりきたのは

「重力に逆らわないで」ということ。


ものは下に落ちる。

赤ちゃんも下に降りてくる。


横にならず、自分が縦になっていれば

重力が味方になってお産が早く進む。


というのを読んだから。





だから、必要な時以外横にはならず

ずっと座ってるか、立ってるか。





それから次の内診で5cm、

次の内診で7cm、

あーもうあと3時間以内には産まれるね!と、

初産でこれはすごいよ!と褒められまくったのに


結果3時間以内には産まれなくて促進剤いれて

あと3倍くらい耐えることになったんだけど。




7cmあいてるって言われる直前に出てきたごはんは




 



よく見たらわかるように、

ピザトーストの4分の1程度しか食べれなかった。


あとは本当に申し訳ないけどラップしたままごちそうさま。


やっぱりこの辺からきつかったんだな。

でも、昨晩もピザ食べたなとか退院したらピザパーティーよりお寿司パーティーだなとか考えられる気持ちはまだ残ってた。




だけど、この7cmまでは、正直なところ

「この痛みならイケる!」くらいだったの。


そう思えた理由はたぶん、




・シミュレーションしまくってもっと地獄の痛みを想像してたからそれよりマシだった


・寝ずずっと立つか座るかをしてた


・お尻の下にマッサージローラーを置いてた


・陣痛を促進するアロマを嗅いでた


・好きな音楽を聴いてた


・陣痛中は秒針を見ながら「あそこに針がつく頃にはこの痛みは消えてる」と数えてた


・全集中壱の型陣痛の呼吸!で呼吸に集中

ほとんど息を吐き続けるだけ





これはほとんど周りから教えてもらったり読んだり見たりして得た知識なんだけど、

本当にそれをやってみたら、案外あっという間に7cmまではやってこれた…!



「もう!?」

って思えるほどには早かった。



だけどその先はまた違う痛みで、

痛いというか、本当に「出る」感覚。



出そう、でも出しちゃいけない、

でも力入れたら余計痛くなる、だから力抜かなきゃいけない、でも出そう、出ないように力入れたい、でもダメ………


という精神的な葛藤と、勝手に力入れちゃう自分をコントロールする戦い。





痛みっていうよりも、


私「出ちゃいそうだから力いれて抑えるね!」

私「いや力入れたら痛み増すから力抜いて!」

私「いやでもそれじゃ出ちゃうから!」

私「だからって力入れないでって言ってんの!」

私「いやだから無理!」


と格闘してる感じ。



わたしは、お腹が痛いって感覚は

あんまりなくて、どちらかというと腰だけが

ずーんっとしてるような。


骨と骨の間を内側から手で開かれてるような。

とにかくお腹ではなくて。


でもお産ってそういうものみたい。

お腹の痛みより、そういう骨盤とか腰とかそういう方の痛みがお産らしい。





そうやって自分と戦ってるうちに、


「はい全開になりましたよ〜!」の声が聞こえて

「いきんでみようか〜!」のあと

「あれもう産まれちゃうかも!」と言われ


分娩台にあがってからは痛みをあらためて感じるより早くものの20分足らずで産まれてくれたベビー。




強いてあの時の痛みをあげるとしたら

あの最後の取り上げられるであろう瞬間の

すべてを手で引っ張られてる感じはなんとも言えない痛みだったな。


だけどその時も

「もう産まれる!もう終わるよ!もうあと1分もかからない!もう今産まれちゃうからね!」

ってなんかすごい言ってくれて


痛みより「終わる!終わる!もう終わる!もう会える!」の気持ちのアドレナリンがすごくて笑




お腹の上に置かれた時はもう

本当に今日起きたこの全てが嘘みたいに

痛みなんてまるでひとつも襲ってこなかったみたいにすっかり忘れてしまって。


そして何より優丞が隣で泣いてたからね。

先に泣くなよの気持ちもいっぱいだったしね。






ピアスあけるのですらあんなにビビり倒して

歯医者さんですらまだまだ怖いこのわたしが


出産の痛みは乗り越えられてしまったんだよね。

信じられないけどね。


そして本当にスッキリ忘れちゃってるの。

どれだけ痛かったかなんて。


そんな痛みを思い出す必要も理由もないくらい

可愛いものがここにいるからね。





いつも思うの、息子の顔を見るたびに、

もしまたこの息子に会うために

痛みと恐怖を味合わなくちゃいけない過去に戻れと言われても

わたしは喜んで味わいに行くだろうと。



出産を語る時、

「痛みの先にとんでもない幸せがある」

とよく聞くけれど


これは、本当だった。




わたしの人生ではじめてだったよ。

「喜び」ではなくて「歓び」と書きたいほどの瞬間が起きたのは。


まさに歓声をあげたいほどの、

声高々に言いたいほどの歓びをここまで感じたことはプロポーズでも挙式でもなく、今日この日の息子に会えた瞬間だったな。ここだけの話ねっ。ふふ





こうやってちゃんと今ならまだ記憶を鮮明に呼び起こせるものの、


実はこうやって書いてるあの日ですら

未だに夢だったんじゃないかと思う。


わたしは本当に産んだんだろうか心配になっちゃうんだよ。


本当に痛みも怖さも忘れてしまうんだよね。

身体はちゃんと忘れて、良い記憶と幸せな気持ちだけが残ってる。






まだ1人しか産んだことのないわたしが

偉そうにツラツラ綴ってしまったけど


これをもし読んだ妊婦さんがいらっしゃるなら

わたしは心から安産を願っています。


わたしもきっと願ってもらったから無事に迎えられたんだと思う。

今度はわたしが願う番。





出産は奇跡だというけれど、

本当にそれは奇跡なんだけれど、


その奇跡がどの人にも当たり前に訪れるよう

心から願っています。







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