死産後の産休の過ごし方について、

死産であっても産後は法定で8週間の産後休暇となる。


普通は新生児のお世話をしながら慌しくすぎるであろう期間も、悲しみの中、ゆっくりと時間だけが過ぎていった。

職場に迷惑をかけているし何かしないといけないような気持ちもあったけれど、結局は身体と心を癒すことに専念することにした。



死産する前の私は比較的アクティブなタイプだった。

仕事もそれなりに楽しんでいたし、旅行やグルメも大好きで夫や友人とよく出かけていた。ドラマも好きで毎晩楽しんでいた。

以前の私なら、こんなにまとまった休みがあったら地球の裏側にでも行っていたかもしれない。



娘の心臓が止まってから何もする気が起きなくなった。

娘の事ばかり考えては泣いていた。


家族や友達に会う気にもなれない。

会っても暗い顔ばかりで気を遣わせてしまうだろうし、あれこれ心配されて涙が抑えられなくなる事が想像できるから誰にも会いたくない。

ずっと食欲がないので、あれだけ好きだった食べ歩きをする気にもなれない。

テレビも一切見なくなった。


でも、何もしない抜け殻のような自分では夫にも娘にも心配をかけてしまう。

夫は私が何か活動していると安心するようだった。


夫のために何かできることをしたい、という気持ちはあったので、仕事があるとなかなかしてあげられないお弁当作りをはじめた。

夫の帰宅時間に合わせて夕飯作りをした。


自分の作ったご飯を喜んで食べてくれる人がいることが、こんなにも幸せな事だということを忘れていた。


仕事も嫌いではないけれど、今後の人生は家族と向き合う時間を一番大切にしたいと改めて思う主婦生活になった。


子供が産まれたらできない事を数えてしまうこともあったかも知れない。でも家族で笑って過ごせれば他に何も要らないと、今なら思えるだろう。

自分のしたいことがなにもできなくなっても娘と夫の笑顔が見たい。



夫は何とか私の元気を出そうとしてくれているようで、旅行の提案をいくつかしてくれた。

娘にきれいな海を見せてあげたいから、小さな娘の骨壷を持って産休の最後に離島にいこうかな。