この前、学校帰りに、杏花©が出演している映画『逃げきれた夢』観てきました~![]()
定時制高校の教頭先生である主人公が、記憶力が低下する病気にかかるという人生の転換期に立たされた時のお話です。杏花©は定時のあまり真面目ではない生徒役で、重要な役どころかと思いましたが1シーンだけの出演でした![]()
以下、ネタバレ含めてちょろっと![]()
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観た翌日に書いていた内容が、Chromeのクラッシュで復元できなくてやる気も起きず、多少適当になっちゃいましたが![]()
薄れていく記憶にすがるように、過去の美しかった頃を思い出そうとする末永。病気を知らされていない妻や娘、昔なじみは、そんな末永の一方的な回顧に違和感や身勝手さを覚える。
教師としても、そもそも自分の家庭も円満とは言えず(妻の社長との出来事は不倫の示唆だろうか)、程度は異なれど過去に自分が嫌っていた父のようになっている末永が、他人である生徒に対して充分な助言などできず、耳障りの良いことやその場しのぎのことしか言えない。
それでも過去に末永の言葉に救われた平賀は、何かやりたいことがあるわけではないが、幸せな友人と比較してしまい兎に角お金が必要だと感じ、長く勤めていたお食事処を辞めて風俗で働くという岐路に立ち、再び末永の言葉を求める。しかし、40年近く働き退職金も入るのに余生のやりたいことも答えられない末永に、適切な助言ができるはずがなく。
結局人は、公務員でもブルーカラーでも、お金があってもなくても、順風満帆な人生なんてものはあまりなくて、それぞれ悩みを抱えていて、それでもこの先も生きていくのであれば、たとえ後悔することになったとしても前に進んでいかなければならない。ラストは、そう自分にも言い聞かせるようにして歩いて行く末永の背。
全体的に、表面上は明るく見える者とそうでない者との対比と、どちらにせよ抱える悩みの描写が丁寧で、会話の間がかなり長く取られていて、一つ一つのセリフや表情の意味、その場の雰囲気を感じさせる作りになっていて良かった。
ところで、タイトルである「逃げきれた夢」の意味はなんだったのだろう。杏花©の「逃げないでね」というセリフがタイトルと何らかの関係がありそうで重要な役かと思ったから、平賀とのシーンが終わりエンディングロールが流れ始めたのは少し驚いた。単純に考えたらあんな相談をされてすぐに教師を定年前に辞めるという選択をするのは、「逃げた」ということになりそうだが。その方向で考えれば、教師という肩書で、大して興味もない他人の人生に綺麗事を並べて物を言ってきた生活を捨て、理想の教師像という夢から逃げ、「自分勝手」に生きられる今後の人生を表しているのだろうか。暗い解釈ではあるが、あのラストは具体的に何か好転したわけではなく、ただの気の持ちようだし。まぁそれだけで幾分良い方向に向かうかもしれないが。あとは記憶力の低下で、美しかった過去を忘れられること自体が、夢から逃げることなのかもしれない。中島みゆきの『傾斜』ですね![]()









