「ここは顔のない他人で一杯だ…。」
「みんなともだち」
「みんなうらぎり」
「みんなうんざり」
「みんなみんな…。」
「そりゃ頭もおかしくなるぜ…」
「眩暈眩暈 揺れる揺れる…」
「眩暈眩暈 続く続く…」
「俺にいったい、何が足りないのか?」
(今は…)
「少しづつ記憶が…薄くなってきている。」
(奴らは…)
「正しいとか間違いとか…そんなのではなくて」
「良いとか悪いとか…そんなのでもなく」
「違いをただ…誰も認めようとしない。」
「そして誰も……」
「誰もいなくなった。」
白鳥の背中で見る 夢