国連安保理が北朝鮮の核実験に対して,追加制裁の措置を行う動きを見せました。日本政府も独自の制裁強化を検討する方針を明確にしました。

 これまでの北朝鮮のミサイル等の発射においても制裁を科してきたわけですが,あまり効果があるようには感じられません。国際的に考えれば,中国やロシアなどの国の動きは気になります。水面下で制裁の抜け道のようなものが存在しているのではないでしょうかと思ってしまいます。

 経済的制裁と言っても限界があります。この限界に限りなく近い制裁を科して行かなくてはならないでしょう。そのためには,各国が同じスタンスで制裁に臨む必要があります。現在の状況を見ると,同じスタンスでの制裁を行える環境が整っていないように感じられます。今回の制裁強化も,どれほど効果が現れるかは疑問です。

 現段階では中国の動向が大きな鍵だと言われています。しかし,中国も南シナ海の問題があることで,他の国々と必ずしも歩調を合わせることはできないでしょう。安保理がどんな制裁を科すことにしても,私としては今回の制裁強化もあまり効果を発揮しないような気がしてなりません。
 9月2日に横浜市で保育園を運営する会社に対して,横浜労働基準監督署から労働基準法違反の是正勧告が出されたようです。

 勤務している保育士からの相談によりますと,およそ8割に「休憩が取れない」「残業代が支払われていない」といった内容があったようです。もちろん全国の他の保育園でも同様の問題はあると思います。

 今回は保育園が是正勧告を受けたわけですが,世の中には他にもさまざまな職種で類似のケースはあるはずです。例えば教育公務員の小・中・高校の先生たちは,勤務時間は決められているものの児童・生徒相手ということで,休憩時間に児童・生徒への指導が必要な場合,休憩を優先する人はほとんどいないでしょう。また放課後の部活動で,午後6時・7時などといった時間まで指導をしても,これに対する残業代など最初から規定されていません。土日祝日の部活動にしても,わずか数百円の手当だけで指導をしているのが実態のようです。

 このように教育現場では,休憩が取れない,残業をしても手当は出ないというのが,まるで当たり前のようになっています。定年を迎えた方の多くは,早くにお亡くなりになっているのも事実です。公共教育はボランティアなのでしょうか?私は不思議でなりません。そんな先生たちに教育の全てを押しつけるような考え・発言をする親にも疑問を持っています。

 充実した子どもたちの教育を実現するためには,こういった勤務体系に関しても改善する必要があるのではないでしょうか。
 台風9号で起こった土砂崩れのため運休していた萩山~西武遊園地間について,西武鉄道は9月6日始発から運転を再開すると発表しました。

 8月24日の段階では運転再開まで1カ月程度かかる見通しとしていましたが,その後の天候が落ち着いていたことと現場の地盤が安定したおかげで復旧工事が早まったということです。

 単線の支線ではありますが,沿線の人たちにとっては止まってしまえば大きな不便を強いられることになります。長期にわたる普通にならずに済んでよかったと思います。