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ただいま突発性難聴治療中

2011年9月に突発性難聴の疑いがあると診断されました。
現在も良くなったり悪くなったりを繰り返しながら治療中です。


症状が落ち着いてきたので少しずつ思い出しながら書いています。
私の体験が原因不明のこの病に苦しんでいる他の誰かのためになれば。

1週間の薬がなくなったので病院へ。


すぐに聴力検査。

前々回と同じように、どの音も聞き取れている自覚がある。

看護師さんからもバッチリ、とのお墨付き。

全音域で5db以下だ。



先生からも、薬が効いたみたいでよかった、と言われる。

しかし、ぶり返すのが怖いから、いつもの薬であと2週間様子見させてください、とのこと。

あなた、自分でもわかる人だから、何かあったらわかるでしょ、すぐに来てね、と。


アデホスコーワとメチクール錠が2週間分処方された。



先生も看護師さんたちも、まさか2日でぶり返すとは、とかなり驚かれていた。

たぶん今までで最短だったのだろう。

なにか思いつく原因はある?と尋ねられ、

仕事が少しずつ任されるようになったから、と答えた。

それは良いことだけれどね、と先生。



他にも思いつくもっと大きな原因はある。

家にいることがそのひとつだろう。

妹の行動、言葉、ひとつひとつが気に障る。

コンプレックスの塊を私にぶつける彼女の気持ちはよくわかるが。

自分の出来損ないさを踏み台に人の欠点を探すのはやめてほしい。




ステロイドといつもの薬を併用しながら1週間の様子見。


さすがに最初のほうは気分も悪かったが、

後になると雨が降ったりしてもあまり体調が左右されなくなった。



仕事は忙しくてもそんなに苦にならないが、

元来、他人の顔色を窺う気質の強い私には、

日常が知らず知らずのうちにストレスとして蓄積していたのかもしれない。

病院に通うために有休を取ることも、結局はストレスとなるのだから。


ひとつ気づいたことがあった。

追い立てられること、追い詰められることにはどうやら弱いらしい。

早口でまくしたてられ、急げ急げと言われる、あの隣の係長の口調には嫌気が差した。


あとは、人にバカにされること。

プライドが高いからかどうかわからないが。

隣の係長然り、妹の心無い一言然り。

家を出ることが一番のストレスフリーなのか。

でも出たら出たで金銭面や住環境面のストレスはついて回るだろう。




この日は2ヶ月ぶりのデート。

長崎まで数時間のドライブ。

前回は突発性難聴に気づく前だったから、まったく気にすることも何も無かったけれど。

車の中でかけていたBGMのCDは前回と聞こえ方が違う。

これまでにも何度もやっていたが、右と左での聞こえ方の違いをついつい確かめてしまう。


福山のCDを聞きながら、長崎のキレイな海沿いを走る。

私のお気に入りの時間のはずなのに。

耳の聞こえ方ひとつでこんなに違うなんて。


そういえば、好きな人に突発性難聴になったことを言えていない。

目の前で薬も飲んでいたのだし、伝えても良かったとは思うのだけれど。


なぜ言えなかったのか。

遠慮したのだろうか。

自分でもわからない。


やっぱり耳の調子がおかしい。


耳抜きは完全にできなくなり、ずっと耳閉感に悩まされている。

電話の音は確実に左右で違う。

夕方1時間休んで病院へ駆け込んだ。



この前の今日での受診だ。

さすがに受付のお姉さんも驚いている。

どうされたんですか?

耳の調子がやっぱりおかしい。

そう伝えて、混んだ待合室でひたすら待った。


看護師さんも先生も驚いた顔をしている。

もう悪くなった?

まずは診察。

ぱぱっと両耳を確認した後、聴力検査へ。

この日は耳の聞こえで受診した人が多く、かなりの時間待たされた。

やっと最後が私の検査の番。

診察室にも残り1人しか患者さんはいなかった。



まず、耳の中に体温計のようなものを入れて、圧力を測定。

その後いつもの聴力検査。

低い電子音はもちろんのこと、

この前と同じく、低い雑音までもが聞き取れなかった。



125、250、500Hzの音域でそれぞれ20、40、35db。

たった2日で元に戻って、さらに悪くなっていた。



薬をやめた次の日からすぐ悪くなっていったことを説明。

これまで使っていなかったステロイドホルモンを処方されることになった。

最初の2日間は1日1回4錠。

次の2日間は1日1回2錠、最後の3日間は1日1回1錠ずつ。


ネットで調べたところでは、ステロイドの副作用に

顔がむくんだり、食欲が増したりするので注意とあった。

来週のデートに向けてダイエット中だったのに。

それでも背に腹は替えられない。



先生からは、

たまにこういう人います、ぶり返す人。

あまり落ち込まず、頑張りましょう、と励まされた。

いつも厳しい先生なので、こう言われたのは初めて。

少し嬉しかった。



いつものアデホスコーワとメチクール錠、そしてブレドニゾロンを処方されて帰宅。

検査室を出たときは患者は私一人だった。