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~ Kanako's Ghana Life ~

2010年9月28日~青年海外協力隊で保健師としてガーナへ☆貧困3州と言われる一つUpperwest州Jirapaで活動しています。

日々のできごとをつづってみます。

1年報告会に向けて、レポート作成やプレゼン作らなきゃなーと思いながら過ごす日々です。

相変わらず、ガーナ人に翻弄され、まじめに活動しようと思えば思うほどへし折られます。。。


この1年、自分がなにやってきたんだろう、何ができたんだろうと考えながら、それを言葉にしていくと、きれいごとみたいな気がして。妊婦が健診にくるようになったとか、自宅出産が減ったとか、実績としては残っても、それが、本当に村の人のためになっているのかって考えると自己満なんじゃないかって悶々としたりします。ミレニアムゴール(途上国の状況を改善させるための取り組み)とかのせいで、数字を改善させることばっかり考えているガーナ人みたいに自分もなってる気がします。数字が改善されても、実際の中身がかわってないと意味ないのに。村人たちが、自らその保健サービスが必要だって理解して、受けたいと思って受けなきゃ意味ないのに。今は、医療者に言われたから来た、なんで来なきゃいけないかは特にわからないけど、来いって言われたからとか、何されているのかわからないとか。言われたから来て、受診率が上がっても意味ないよ。

公衆衛生ってそういうもんなんだけどさ。今やったからって、今ゲッキ的な変化を見せるものじゃないんだけど。今、意味あるのかよって思いながらやっている、超地道な活動、たとえば妊娠の届け出を妊娠初期にしてくださいとか、健診は毎月きましょうとか、病院で出産しましょうとか、新生児健診にきちんときてくださいとか。きっと、お母さんたちからしたら、別に健診いかなくても、今まで無事出産できたしとか、家でも元気な赤ちゃんが生まれるから病院に行く意味なんてないって思うだろうし、新生児健診なんかのために外出するより伝統的な儀式のほうが大事って思うと思う。でも、気づいてくれなくていいから、いつかその行動が当たり前になって、すべてのお母さんとあかちゃんが元気で健やかに育っていければいいな。


そんな中、あるドラマを見てなんだか自分と重なったので、紹介します。

日本にいたときにもやっていた「JIN 仁」というドラマ。かなりはまっていました。その時も、なんかプライマリーヘルスケアみたいな感じがして、国際協力活動するうえでも参考になるなって思ったりしながら。そのシーズン2が去年放送されたようで、ぶっ通しで見入ってしまいました。


大沢たかおが医師役で、ひょんなことから江戸末期にタイムスリップしてしまう。そこは、現代の日本の医療とはかけ離れたレベル。それでも、そこにあるものを使って、現代の日本の医療の知識を駆使しながら患者を治療していく。その世にはあるはずのないもの、たとえばペニシリンや点滴、輸血の方法、外科的オペなんかを取り入れていくことで、助かるはずのない人が助かっていく。仁は、歴史的に名を残す、坂本竜馬などの偉人ともかかわり、自分の行為のせいで歴史が変わってしまうんじゃないかと思いながら、自分のしていることに意味はあるのか、いつか自分はここからいなくなってしまうかもしれないという不安ももちながら、今、自分のできることをやっていく。


最近1年たって、ガーナ人のいろんな面をみて、現状に大満足していて、この状況を誇りに思っているこの国はこれ以上よくなるのは難しいんじゃないかって思った。私なんかのレベルで何ができるんだろって思った。でも、このドラマを見て、このちぐはぐな発展をしているガーナと、まだまだ改善する余地だらけのガーナに、時間はかかってもちょっとずつよくなってほしいと思った。

江戸時代の人は、今の日本の医療技術を見たら、ぶったまげるだろう。人の腹や頭を切って、できものをとりだす。マウスで薬効を実験する。得たいの知れない液体を、針と管を通して体に注入される、他人の血を自分の体に入れる。ガーナでも、村人はいくら携帯を持っていようと、江戸時代の人と同じくらいな感覚で、衝撃を受けるんだろうなって思う。でも、ハイテクな治療だけがすごくて必要とされているわけじゃない。やっぱり、その人の尊厳が保たれないと。人がどうしたいって思ってるのか意見をきちんと聞かないと。でも、言葉の壁は大きくて、私がコミュニケーションとるのは難しいから、ガーナ人スタッフにそのへんわかってもらいたい。当時は、脚気(ビタミンB1不足)も結核も不治の病。今は、いくらガーナでもきちんと治療薬がある。つまり、きちんとその病気を見つけてげれれば、そんな病気で死ぬ人はいないはず。だから、当たり前のことだけど、今のガーナは江戸時代よりずっと発展していて、保険もあって、医療技術も、薬もあるほう。なのになんでってなかなかよくならんだろうと思って。

やっぱ、ガーナはさ、支援とかでものを与えられすぎて、薬にばかり頼りすぎて、ものがないってなったらできないって。村人は病気になってから治せばいいっておもってる。

そこが問題。今は、まだみんな気づいてないかもしれないけど、いつか10年後20年後くらいに、誰もが当たり前に妊娠届をして、健診を受け、病院で出産をし、新生児健診もちゃんと受けられるようになったころ、赤ちゃんや妊婦さんが全然死なないっていう世の中になっていればいいなー。日本みたいに。

だから、大切なのは治療じゃなくて、予防なんだって!医療を受けることより、教育を受けて自分自身が最低限の死なないための知識をつけることが大切なんだって!

この1年は、村人が医療者なしで生きていけるように、村人自身に知識をつけてもらうべく奔走したいと思います!

ガーナが日本みたいになる必要はないと思うけど、生きられるべき人が死なないでいいように。

昨日はガーナ上陸1年記念でした。


でも、すっかり忘れていました。

と、いうのも、日本からお母さんと友達がガーナに遊びに来ていて、

タイトなスケジュールの中、ガーナ縦断!

楽しかったけど、もうぐったりです。


車をチャーターし、首都アクラから世界遺産のお城(奴隷貿易がされていたところ)ケープコーストに行き、それから車で10時間北上し、モレ国立公園でサファリをし、未舗装道路に揺られて私の任地ジラパへ。そして、再度ジラパからアクラへ南下、ここでも一筋縄ではいかず、驚異の18時間ドライビング。。。


任地でのおだやかな日々とは違って、長距離移動やガーナ人とのバトル、値段交渉とイライラしたり、うんざりしたり。しかし、ドライバーさんのアフラムさんはとってもいい人で、かなり気の利く、癒し系で。日本から来た友達も彼に出会っていなかったらガーナ嫌いになってたわとまで言われたり。波乱万丈、しかし大満喫の10日間でした。


Cape Coastバティック体験

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モレ 象かろうじて見れた☆ 

雨季だったけど、幸運にも象が見れました☆            ララバンガ村


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 ジラパ                           マッシュルームロック

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なんだかこの1年はあっという間だったなー。

最初は、思った以上にガーナすごいやってる気がして、私なんかここにいる意味ないんじゃないかって思ったけど、同僚や村の人々と触れ合う中で、表面上ではわからない課題がまだまだ山積みだなと気づいてきました。日本ではあたりまえのことがガーナでは当たり前ではなくて、当たり前とも思わなくて、当たり前にできなくて、必要なこととも思ってくれなくて。きっとこれからも山あり谷あり。

約2か月ぶりに任地に帰ると、悲しい現実にいくつか直面しました。人の命に価値が高いとか低いないけど、やっぱり、こうやって1年間かかわってきて、知っている人が亡くなった話を聞くと、漠然として死亡率を数字で見るよりも辛い気持ちになります。自分に何かできなかったのかなと、こうなる運命なんて悲しい言葉でかたずけられたくはありません。ジラパ郡での妊婦死亡がこの1年で6人にもなっていて。しかも活動地Nambegで、死産もあって。どうやら、検診に来たとき妊娠9か月、すでに胎児心音はなかったそうですが、妊婦は南へ農業へ行ったとか。もちろん死んだ赤ちゃんをおなかに入れていても母体に負担がかかるだけ。お母さんまで重症ということです。1歳になったばかりの子も亡くなってしまいました。その子は、おなかがパンパンに膨れていて(たぶん何か内臓に病気があって)放っておかれた子がいて、治療しなきゃ死んじゃうよと言っていた子、何度も家庭訪問をしなんとかお母さんを説得し病院受診させましたが、結局アッパーウエスト内の病院では治療ができず、しかしクマシやアクラの病院へ行くお金もなく、結局1歳の命が消えてしまいました。医療費がいくら無料でも、治療できる病院にたどり着けなければ死んじゃうなんて。無力感。

今私が活動している小さな村Nambegで、頑張ってみて、何が変わるんだろうって思ったりもするけど、何もしなければきっとこの状況は全く変わらない。正直どっから手がつけられるのか、もう手遅れ?!なんて感じたりもするけど。でも確実に一緒に活動している看護師さんたちは、すべての村人がサービスを受ける権利があって、受けれていない人はフォローしなきゃいけないってことに気づいてくれて、それを少しずつ行動に移せるようになって、いる気がする。私がいるときに一緒にやろうと決めたこと、私がいない間、すべてはできていないけど、少しはやれていた。それもすごいことだとおもうし、患者さんへの態度も少しずつよくなってると思う。


1年報告会もあるし、この1年の活動をちょっと振り返ってみようと思います。そして次の一歩を進ンでいきたいと思います。ガーナの悪い面もいっぱい見えたけど、いいところ、日本が学ぶべきところもあるし、私自身もガーナ人スタッフや村人、子どもたちからたくさん学んだことがあります。そういうの、なんとなく感じていて、なんとなく忘れちゃいそうなので、思い出しながらまたブログ書いていきたいなと思います。


一歩一歩、フィーンフィーン(少しずつ)やっていきたいと誓った1年と1日目でした。

みなさまご無沙汰しております。


ここ最近、ネットのつながりが悪く、ブログのアップができませんでした。

ま、もうすぐ一年を迎えようとして、あ!これブログに書こうみたいな新鮮なこともなく。

活動も特に目新しいこともなく。

しかし、地道に、元気にやっております。


最近ネットも一時気よりは復活。


そして、今日はちょっと目新しいことがあったので書いてみました♪                     ~ Kanako's Ghana Life ~


それはこれ! そう、アフリカ行きが決まった時から、一度はやってみようと思っていた、アフリカンなヘアースタイル。ついに今日こんなふうになりました☆ガーナ人の女性はおしゃれで、髪と服にはお金を惜しみません。毎月一回はヘアサロンい行きます。ただ、日本みたいに、美容院で髪を切る、染める、パーマをかけるみたいな感じではなく、髪を編むか、つけるか、はずしてシャンプーみたいなコース。この頭になるのに、3時間かかりました。


オフィスの保健師のおばちゃんルカヤが最近ヘアスタイルをチェンジし、いいなーいいなーと言ってると、前々から誘ってくれてはいたんですが、「じゃあ、いつやるの?!かなこ。今週の土曜ね!決まり。朝8時うちににいらっしゃい」と強行で決まりました。ま、ガーナ人。そんな口約束、社交辞令みたいなもの。ほんとにいったら、あらどうしたの?とか言われちゃったりします。だから、いちお、昨日の仕事終わりにもう一度聞くと、明日行くわよと。ルカヤはいつもよく面倒を見てくれて、お母さんみたいな、お姉ちゃんみたいな、友達みたいな感じです。この前も、仕事で一緒に州都WAに行き、ついでのショッピングにもさんざん付き合わされたのですが、帰ってきて、「これかなこのね」と1ケース(30こ)の卵や、3人前はあろうかバンクー(トウモロコシの粉を練ったもの)を大量のおひるごはんをごちそうしてくれたり。


今日もルカヤいきつけのサロン(っていっても小屋の一室で椅子しかない部屋)に連れて行ってくれて、ルカヤセレクトで髪型も決めてくれ。でも、ルカヤセレクトは金髪と黒髪ミックスで編むをめっちゃおしてオーダーしてたので、結構な金髪だったのでそれはやめよって言って、黒髪オンリーで。たぶん10セディ(520円)くらいだったのですが、ルカヤが払ってくれました☆バルカー(ありがとう)♪


本当はコンロー(編みこみのように頭の形に沿って編んでいく髪型)ではなく、ラスター(編んだ髪の毛が独立してる)にしたかったんだけど、初挑戦だし、ルカヤのオーダーに従うことに。これがマイコンロー上から&横から&おだんご。編まれているときは、本当に本当に痛くって。                                      ~ Kanako's Ghana Life ~ ~ Kanako's Ghana Life ~  ~ Kanako's Ghana Life ~


もう一生やんねーって思いましたが、おさまってみ見ると意外と平気で。ただ、数時間たった今頃、引っ張られ続けているせいか、頭がなんか痛いです。


もうひとつ問題は、どうやって寝るんだって感じ。つけ毛もして、毛量がさらに増え、しかも編まれているので、ごわごわして、まず仰向けでは寝れません。横向きも結構きついです。私寝ぞう悪いので、くずれないよう手ぬぐいまいてみました。

さらなる問題は、ヘルメット。私のヘルメットはフルメット?がっつりかぶるやつなので、頭が入るか。。。ま、月曜からは首都に2週間ほど上がる用事があるので、バイクに乗ることもないので心配はないですが。


はたして、私は何日この頭耐えられるでしょうか。

ルカヤがやってくれた手前、そんなにすぐはギブアップできません。

アクラから帰ってきてはずしちゃってたら悲しむだろうから、少なくとも3週間は耐えねば・・・。


先週のできごとですが。

我が活動地NAMBEGでフードデモンストレーションがありました。


WFPかなんかがサポートして行われているようですが、感想は、デモンストレーションというよりはみんなで楽しくご飯を作って食べたという感じです。

いちお、食糧省の人がきて「モリンガの葉っぱのゆで汁は栄養分がいっぱいあるから捨てずにスープに使いましょう」とか「トウモロコシの粉だけでなく、大豆の粉も加えると栄養価が高まりますよ」とかちょっと指導したりもしていましたが。日本人の感覚で言うとこれでいいのかと突っ込みたくなる感じもあります。

ま、楽しくやっていたのでいいかとおもいます。

同期の愛ちゃんもちょうどこの時ジラパに遊びに来ていたので、一緒に参加しました。

アッパーウエスト特有の食事を堪能できたかな☆

私もトライしてみました!

ガーナ食は作るのも大変です。


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TZ with ジョジョ(葉っぱとピーナッツのスープ)、モリンガご飯、センセー、大豆とパームオイルのなんか、ベレベレとアッパーウエスト特有の食事がラインナップ!

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最後はみんなで集合写真。チーフ(村の長)がコミュニティのお母さんたちにおそろいのドレスをプレゼントしてくれたそうで、この日はみんないつもとはちょっと違ってステキな感じです☆

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今後の活動計画をダイレクターやナンベグスタッフと立てた時、目標の一つに栄養失調の子どものフォローを挙げました。ダイレクターの提案で、CHPSコンパウンドの前で大なべで料理し、栄養失調の子どもを集めて確実に食べさせてはどうかと。ダイレクター実にやる気で、会うたびに進捗状況を聞いてきます。まだ何も進んでいないのに。。。なかなかガーナペースに飲まれて、進みません。来月からは少しずつこれに向けても動き出せたらいいなと思います。


書きたいトピックはいっぱいあるのに、なかなか書けていません。。。


ガーナに来て半年、慣れてきたせいもあるのか、気候のせいか、体調をくずしました。

先週、38.5℃の熱発をし、マジでマラリアにかかってしまったかと心配しましたが、マラリアテストの結果はネガティブ。熱も1日で下がり。健康管理員さんにも、メフロキン(マラリアの予防薬)を正しくきちんと飲んでればまず大丈夫と言われ、安心していました。


しかし、おととい再び発熱。しかもまた38℃越え。頭も痛いし。解熱剤を飲むとすっと熱は下がりますが。根本的な問題が治療されてないから。。。どうなんだろうと思いつつ。しかも、昨日は、吐き気と腹痛、下痢も重なり。立つのもつらいくらい。いったい私に何が起きているのでしょう・・・。

特に変わったものは食べていないのに。外でご飯も食べていないし、いつも一緒に食べているダグラスは健康だし。考えられるものと言えば、1週間半前に作って冷蔵保存していたビーフシチューを火を通さず食べたこと。でもこんなに下痢するかってくらいです。ORSは嫌いなので、日本から持ってきたアクエリ飲みつつ。


ガーナ人はみんなとても親切です。とても心配してくれます。

・病院に行ったほうがいいと言ってくれますが、残念ながらあの病院にいくなら自己治療した方がましな気がします。診察するのは医者じゃないし。私が見てる限りでは処方もかなりおおざっぱだし。

・ダイレクターも心配して電話をくれ、病院にいこうと言ってくれます。Drに見てもらおうと。今朝、だいぶ良くなったから大丈夫と電話すると、ちょっとでも何か悪ければすぐ電話ちょうだいねと。

・今週から新たな同居人(1カ月限定)となった、メディカルアシスタントのコリゾンは、とても気遣ってくれ。ダイレクターに頼んでマラリア治療薬もらってきてあげるからと言ってくれたり。(でも予防薬ちゃんと飲んでるしマラリアは否定と信じたい!)

・ダグラスは、ちょっとでも食べたほうがいいよと、昨夜バンク&オクラシチューを用意してくれて。(てか吐き気があるのにこのこってりガーナ食はきついでしょ。)食欲がないなら、明日はライトスープをつくってあげるねと。(ライトスープとはトマトとぺぺの辛いスープ)具合が悪いのに、そんな刺激の強いもの飲めないだろーとつこっみたくなりますが。(笑) 今朝も、ダグラスは5時ごろ仕事に行ったので、かなこ寝てたから声かけられなかったからと、わざわざ8時頃大丈夫?と電話をくれ。


みんな本当にやさしくて、面倒をよくみてくれます。こういうとき、やっぱり、誰かと一緒にすんでいると心強いです。


しかし、エスタは相変わらずです。

オブロニが具合が悪いとムダに叫んで、日本に帰りたいからだとか言ってきたり、私は笑う余裕もないのにおちょくって、からかってきて。甲高い声で笑って。かなり不快にさせられます。


まあ、いまこうやってブログ書けるくらい今は元気です。

解熱剤と胃薬で対症療法なので、薬が切れると調子が悪くなります。(なんかあやしく聞こえますが・・・笑)



最近、活動についてなまじめな日記が多いですね★

活動が軌道に乗ってきた証であればいいんですが。


昨日も、住民には力があるに違いないと語りましたが。


今日、早速、うれしいできごとが2つもありました☆


第1弾!


クリスティーナはほんと熱心で、

今朝Naaleというコミュニティで村長を含めた小ミーティング(本当はコミュニティメンバー全員に集合してほしいけど、男女老若男女含め15人くらい)があったんんだけど、本題は別だったのですが、その際に昨日私たちが話し合った、”妊娠初期の妊娠届出促進”について住民に問いかけてくれました。

これは私が言ったのではなく、クリスティーナの判断で。さすがです!


以下ディスカッションの内容。


クリスティーン:どうして、みんな妊娠した時、届出に早く来ないの?

住民A:初めての妊娠時は伝統的な儀式をするから3カ月以内に受診するのは難しいかも。でも、2人目以降はその儀式は別にしないから、早く届出できるはずだ!


クリスティーン:.じゃあなんで来ないの?どうしたらいい?

住民B:コミュニティの女性全てを集めてミーティングをしよう。それで、妊娠初期の届け出の大切さを話そう。

住民 C:CBA(コミュニティのボランティア:おばちゃんや子育てまっさかりのママがコミュニティメンバーから選出されている)が、妊娠を疑われるケースは、クリニックに連れて行けばいいんじゃない?

CBA:行けって言ってるのに拒否する人もいるのよ。私が言っても認めないもの。難しいわ。

住民D:CBAが言ってダメなら、私たち夫に妻が妊娠してるかもしれないことを伝えてください。そしたら、私たちがクリニックに連れて行きます。コミュニティ全ての男性にそれを徹底してやらせましょう。


拍手ですよね!!かっこよすぎです!

住民からこんな立派な素晴らしい意見が出るなんて!!

この意見、私たちが提案して強いたとしても絶対うまくいかないけど、住民が自分たちの意見として出してやろうと言ったからにはやっていただきましょうって感じよね!

こちらが、こういう問題意識を持って、どうしたらいいか問いかけたりしなければ、彼らは何も語らないし、何も変わらないけど。でも、こうやって聞いてみるだけで、こんなにすばらしい意見が出るなんて、この住民たちのパワーをもっともっと引き出していきたいなーって思いました。



そして、第2弾!

昨日のブログで少しふれた、Tangzirの妊婦さん。迷信を信じているのか、ただ来ないだけかわからないけど、妊娠届出に来ていなかったお二人。

そして、またまたクリスティーナGood jobです!

私が帰った後、Tangzir3人の妊婦のうち唯一届出をしてる1人の家に家庭訪問したそうです。

彼女も前回の受診から2カ月過ぎているのにまだ来ていなかったので促すのもかねて。

そして、「妊娠届出に来ていない2人、どうしたらクリニックにくるかな?」と尋ねたそうです。

すると、その方は、「大丈夫。私が連れてくよ!」って。

まー、そういうこと口で言うのは簡単です。

でもね、今日ミーティング&家庭訪問からかえると、3人の女性がクリニックの前の木の下で座って私たちを待っていました。なんと、Tangzir 妊婦3人組でした!届出済のズッポが、未届の二人を連れて来てくれたのです!


拍手でしょ!イェ モエラパー!!(よくやった!えらい!みたいな感じ)

来てくれた二人もモエラパーだし、連れて来てくれたズッポはさらにモエラパーパーパー!!でしょ?!

クリスティーナと感動し、彼女たちを褒めまくり。ピトゥを献上してあげたいくらいです!

住民ってほんとパワーがあるなーって思いました。


クリスティーナ曰く、医療者は絶対権力があるから、もし来なければ来いって強いれば来るよって言ってたけど。この国はまだまだクライアントの意思が尊重されるとかは先の課題で。それがありなこの国かもしれないけど、このケースみたいに、住民同士で支えあって、いい方向に一緒に進んでいけるってことが大切なんじゃないかなって私は思って。


ガーナのヘルスワーカーは、住民に聞かないんだよ。そして、言わないんだよ。言っても答えが返ってこないから、言っても理解しないからって言って。あの人たち学校行っていないし、字読めないしって。どんだけ上目線だよ!患者さんに対する態度もえらそうだしね。住民とのコミュニケーションをしっかりとって、もっともっといろんな情報を彼らから得て、彼らに伝え、そして彼らの力をもっともっと引き出して、住民自身がこのNambegをよい方向へ変えて言ってくれたらなって思います!



今日は本当にうれしい1日でした。



ようやく活動らしい活動が開始できそうです。


本題の前に、


今週から約1カ月間、予防接種のモップアップ(この1年の間に見落とされた子を探し予防接種する)&KYS(Know Your Status:自分のHIVのステータスを知ろうと機会でカウンセリング&テスト)で、オフィスは大忙しです。わたしは特にできることもないけど、ダイレクターに香菜子も一緒にスーパーバイズに行くわよと言われ、ここ3日間朝5時出勤です。いろんなコミュニティの様子が見れるけど意外と車にのってぐるぐるいろんなコミュニティを回るのもつかれます、私はもういいやー。ダイレクターのスタッフを指摘する鋭さと、住民に話す健康教育のトークの軽快さに感動し、こうやって、郡のトップが一つ一つコミュニティを回りながら、住民に教育し、スタッフを指導し、住民ボランティアを指導する機会を作っていること、やっぱフィービー仕事への姿勢がかっこいいです!

ただ、モップアップと言っても、ただいつものCWC(子どもの計測)にオフィスのスタッフがスーパーバイズをしながらやっているだけナ気がして。なんか、未接種者が確実に把握できている気もしなくて。まあ、宣伝の仕方が大々的で、前日に車にマイク&スピーカーをつんで、明日あるからきてくださーいとやっているだけあって、人の集まりはいつもよりは多いのかな。でも、もっと効率よく成果を上げる方法がある気がするけど。また、ガーナ人って、すごい大変なことをがんばってやってます感だすんだよねー。んんー。。。


本題です。


昨日は午前で終わり、お昼からは、ダイレクターのお呼びがかかり、Team Nambegでミーティングをすることに。というのも、私の考える今後の計画をダイレクターに伝えた時、このデータと私の挙げた課題をもとにスタッフとディスカッションして具体的に計画立ててみてと言われていたものの、上記のモップアップのため、Mavisは忙しくなかなか時間がとれておらず。それを知ったダイレクター、「私も一緒にみんなで話し合ったほうがいいわよね。」と召集をかけてくれました。本当にありがたいです。スタッフとは仲良くなれた反面、真剣に話をするみたいな機会がなかなかとれず、また私の英語力だとなかなかねー。


てことで、ダイレクター、DHMTの保健師のルカヤ、Mavis、Christina、私で私の書いたレポートとデータをもとに話し合い。Are you powerful team? とフィービー節は相変わらず鋭く、私も負けず、We are powerfulと気合を示しました。笑 

私がいくつか挙げた課題から、

・ANC(妊婦健診)→妊娠初期(3か月以内)の届出の徹底と受けるべきサービスを受けてもらうこと。

・PNC(新生児健診)→タイムリーな新生児健診の実施の徹底(生後1-2日、6-7日、6週目)

・栄養失調の子のフォロー

の3つをピックアップし、フォローすることとなりました。


これに対し、何ができる?とダイレクターは鋭く突っ込んできます。


このミーティングと普段の業務の中で気付いたことは、ガーナ人(GHSで働いている人たち)は、決められた仕事をきちんとやることはわりと得意だけど、自分たちで考えて、なにか新しいことを始めることは苦手なような気がします。日本人と違って、ワークショップとかがあるとかなりみんな積極的に手を挙げて質問したり、意見を述べたりしますが、事実を述べてる感じだし。このミーティングでも、Mavis「かなこ計画は?私たち何ができる?」ってふってきて。いやいや考えるんっだって!って突っ込みたくなります。今日も、クリスティーナと計画を立てようと話し合いをしていても、なかなか殻を破れないみたいで。「計画は何?私たち何するの?」って。いやいやあなたちのコミュニティなんだから、私も考えて意見出すけど、自分たちで考えてみてよ。。。って思うけど。たぶん、これまでの教育の中で、計画を立てて、実施して、評価して、また計画を練り直すみたいなプロセスは経験したことがないのかなって思います。一方ダイレクターは、PDSA(私はPDCA:Plan→Do→Study/Check→Act)って習ったけど)に沿ってとまた、ことを難しくするように彼女たちに説明するので、またそれを説明するところから始まり。なかなか大変です。

教育系の隊員のブログを見ていても、暗記型とか考える力が弱いとかよく書いてあるけど、その通りです!それが大人になって、仕事をする上でも影響してくるなーと思い、初等教育の大切さを感じます!

先生隊員がんばってー!!


計画立ててても、この課題を解決するのに何ができるかなって聞いても、どういう答えをしたらいいのかがわからないのか、全然進まないので、私が考える一案を出してみました。

うちのダイレクターは、イノベーション(斬新な考えを取り入れること)とBest Practice(うまくいった方法)が大好きです。ミーティングでも、Nambegがモデルとなり、他の地域へその活動を広げていけるようがんばってと。


それに応えるべく、私の一案は、リンカーンの言葉じゃないけど、

題して “住民による住民ための住民の健康教育” を提案。

Christinaはポカン。。。とし、学校も言ってない人たちが人を教育できるわけないじゃん!と。

それが私のイノベーション!

私の考えとしては、全体として少ないにしても、届出に早く来る人もいる、妊婦健診を4回以上きちんと受けている人もいる、家ではなく病院で出産する人もいる、ただ言われたから従ってやっている人、きちんとこれらの重要性を理解している人もいる、その人たちはなんでそうしているのか、住民に伝えてもらう。私としては、難しく、立派な教育とは考えず、住民同士の情報交換みたいな感じ。

きっと、私たちみたいな初等・高等教育を受けて、さらには保健・医療分野について学んだ人たちには理解できない、妊婦さん、お母さんたちが考える何かがあると思う。伝統医療とか伝統の儀式とか住民通しならわかりあえることがあると思って。彼らは私たちが専門職とは十分にわかっているけど、ただ理論で重要性を語られても、譲れないところってあると思うから。同じ立場のコミュニティメンバーでこの課題を突破していってほしいって思いも込めて。で、スタッフも加えて情報提供で健康教育をするイメージ。


興味深い話、先日TangzirCWCに行った時。

私は活動を視野に入れて、コミュニティボランティアにそのコミュニティに妊婦が何人いるか?届出をしているか?尋ねてみました。すると、3人と。しかし、2人は届け出ていないと。妊娠初期に他人に妊娠していることを言うと流産するという迷信を信じている人もいるらしい、じゃあ、どうやって知ったのか?聞いてみると、この地域では、生理中は、誰かが代わりに井戸のポンプを引いてくれる、そして料理をしないでコミュニティメンバーがおすそわけ。しかし、その人は先月から今までポンプもし続けているし、料理もしている。つまり生理が来ていないから妊娠していると住民たちは推測していると。仲間はよく見ているなーと思いました。そして、住民たちはすごいパワーを持っていると確信しました。


話しあってるうちに、Christinaも家庭訪問をして妊婦を探し早期の届出を促そうと考えを出してきました。

井戸の話のように、疑わしい人はチェックしておいて、3カ月ぎりぎりまで待っても来なければアプローチしてみようと。私が考えていたことをずばりいい当ててくれて。さらには、家庭訪問をしながら、妊婦や母たちを指導して回ろうと。

Christinaのやる気とまじめさに感動です。


私がANCbookを見ながら、「この人12月から来てないねー」とか「マラリアの薬飲む時期過ぎてるけど来ないね」とか言ってみると、「じゃあ、月曜にその人たちの家に行ってみよう!それで来てもらおう!」と。まさに、私が気づいてほしかったこと!

ついでに言うと、「別に来てくれなくても、行ったときにサービス提供したらいいんじゃない?」と提案!

「そっかー」と目を輝かせて、「PNCを拒否してる人がいるんだけど、その人の家も行ってやればいいかな?」と。

結構、ガーナ人って頭が固くて、枠からはみ出したことがおもいつかないみたいで。

でも、ちょっと促すとクリスティーナはすばらしく気づいてくれます。健康教育の場についても、計測の場だけじゃなくて、ピトゥ(ローカルな飲み物)のたまり場でやったらとか提案すると、マーケットもどう?提案返しとか。


ほんとにものわかりよく、素直で、まじめで、この子と一緒に活動ができてうれしいなって思います。

一緒に活動する子のやる気と理解は、私が活動としてもキーとなります。だって、私現地語できないし、家どこにあるかわかんないし。私が一人で活動するのは無理だし、いずれいなくなる身だし、ぜひ、彼女たちが力をつけてくれたらなって思います。

とりあえず、今日はANCの計画を立て。Christinaより先輩のMavis不在で進めてるのがちょっと気になるけど、わかんなーい、考えてー!みたいな感じだったから、とりあえず少しずつ進めていればいいかなと思います。



なんだか、活動っぽくなってきてうれしいです☆

しかも、スタッフがやる気になってくれてて、さらにうれしいです☆

ダイレクターからは、毎月データを統計を出して提出してと言われて、プレッシャーもあるけど。

ま、ちょっとずつ母子保健の状況改善に向けて進めていきたいと思います。

食文化の違いについては、何度と書いていますが。


最近、郷に入っているのは私なんだから、私が郷に従わなきゃいけないのかなって思います。


そして、ガーナ食を作った時のガーナ人のうれしそうな反応を見ると、ガーナ食を作るべきなのかなって。でも、日本食食べたいときだってあるじゃん?でも、一緒に生活して、一緒にご飯を食べている以上、お互いおいしく、楽しく食べたいし。私は、今やガーナ食大好きだし、(最初来た時は、ものによってはあまりすきではなく、食えねーって思ったり、2年間どうしよーと思ったりもしました。)


今週はガーナ食ざんまい、男たちがついてくれたフフに始まり、私もオクラシチュー、ゆでたヤム、フライドブランテーンと豆シチュー、ライスwithガーナシチューとガーナ夕飯を心がけ用意しました。。しかし、昨日は、チキン南蛮作りました。自分でいうのもなんですが、私料理が好きで、なかなか腕もあるんです(笑)すごいおいしかったと思うんです。しかし、甘酢なたれとタルタルソースが、ガーナ人には怪しすぎたようで。ま、そんなの作る前からガーナ人は好きじゃないだろうなと確信していましたが、私が食べたかったんだもん!、まずいとも、食べれないとも言わず、白いご飯をたれもなしでもくもくとキャベツで食べるダグラスを見て、なんだかこちらが申し訳なくなってしまいました。マヨネーズがあまり好きじゃないから・・と気遣うような発言してたけど。


ということで、今日はバンクー作ってみました。

前々から、いろんな人に今度バンクー一人で作ってみなよって言われてたのですが、なかなか・・・できねーだろって思ってて。ダグラス作ってくれるし。でも、私も今日バンク食べたくなっちゃって。ダグラスも何食べたいって聞いたらバンクーって言うし。でも、ダグラスはNIDのレポートが忙しく朝から部屋にこもりっきりで、作ってくれないっていうし。

そう、全て一人で。

全工程一人で、何の助言もなしに。何のヘルプもなしに。


バンクーとは、トウモロコシとキャッサバの粉を発酵させて、練って、ボールみたいにしたのを、ピーナッツのスープやオクラのシチューと一緒に食べます。

これが作るのがハードなんだ。前にダグラスと一緒に作った時、お遊び程度に混ぜたことはあったけど。かなり力と技がいります。ガーナはいろんなことが、マンパワー。ゴハン作るにもこんなに時間と手間と労力掛けてたら疲れるだろうなって思います。


でも、やってみました。そして、なんとかできました!

バンクーwithシンカーンズィエル(トマトとピーナッツペーストのスープ)

~ Kanako's Ghana Life ~


エスタは私がバンクーを作っているのをみて、感動し、発狂し、褒めまくってくれました。ダグラスも、「へー」←(私がよく言うのを真似して)を連呼し、今日はナサポー(ダガリ語で外国人)バンクーを食べるぞー!かなこより先に食べてみておいしいかチェックするよって、わかったよってくらい何回も言ってて。レポートが忙しいとか言いながらも、何度もにこにこしながら偵察に来て。ガーナ人はこんなにもガーナ食を作っている日本人に感動し喜んでくれるのか?ってほど。確かに、日本でガーナ人がのり巻き作ってくれたりしたら、感動するかとか思いながら(笑)


お味の方もお墨付きです!「僕が作るのとおんなじ味だ!完璧だ!」と。「まずかったら、今後も僕作るって言おうと思ったけど、もう作らないから、今度からはかなこが作ってねっ。バンクー好きだから毎日でも飽きないよ」て。えー、ダグラス直伝ですから!というか、作ってるのを見よう見まねで材料や分量、やり方以前メモっていたのを実践したので。おいしいものを食べていると、おいしいものが作れるんですよ!日本でも、おいしいなと思ったお店のお料理とかのをまねてよく作ったりしていたので、コピー得意なんです。最近いろんな人が作ってくれるガーナ食を食べるけど、同じりょうりやスープでも、やっぱり材料や味も個人差があるんだよねー。おもしろい。


先週は、ダグラスがバンクーを作り、私がオクラシチューを作り。そのオクラシチューダグラス直伝ですが、フィリップ、ハーリソンにも大好評で。ガーナの女性でもこんなふうに作れないよと、みんなから嫁候補にと言っていただきました(笑)


明日はフフ(キャッサバやプランテーンやヤムをついたもちみたいなもの)ついてって言われたけど、それは無理だろー。てか、できるようになりたいとも思わないし。明日はフフついてもらいましょう♪


半年たってようやく、主食であるピュアガーニアンフード バンクー作りデビューです!

不思議なことに、必死に練ってると、ガーナ人みたく、熱いのに素手で鍋の縁についたのを取ろうとしたり、鍋素手で動かそうとしたりしてしまう。。。そして、軽いやけど(苦笑) そのうちガーナ人みたいに炭素手でつかめるようになるのかな??


私も一歩ガーナ人に近づけたかな?


次はTZ(きびやトウモロコシの粉で作るプルプルしたもの)トライしてみます♪

ガーナに来て、昨日で半年が経ちました

早いなーとただただ感じます。

余談ですが、昨日は、ガーナの大統領がジラパに来たそうですが、拝見できませんでした。


2年間の派遣のうちの6か月ってことは、1/4が終わったってこと。

すごく早かったです。

この半年、活動っていう活動は全然といっていいほどできていないけど、これからの活動に向けての準備期間としては、充実していたと思います。人間関係を築いたり、ガーナについて、ガーナの保健システムについて、保健サービスや業務について学ぶ時間でした。日本だったら、概要説明してくださいっていったら、1日で完全網羅して説明してくれて、見学しつつ1カ月もあれば十分把握できると思うんですが、ここガーナ、今私がようやく収集し得た情報、しかも見て、聞いて、考えて、ようやくいろんなことが統合されて、わかってきたガーナの保健システム。半年もかかりました。自分のために、そしてこれからガーナで活動する医療職の人のために教科書作りたいくらい。日常生活については、多少の苛立ちやストレスはありつつも、まあ、楽しく過ごしているし、ブログでも日常のたわいもない出来事のトピックのほうが多い気がするので、今日は今後の活動について語りたいと思います。


節目の半年なので、自分にも気合を入れるため、半年記念の昨日は特に特別な祝福もせず、必死に配属先のダイレクターへこれまでの活動とこれからの活動について報告するためのレポートを作りました。

うちのダイレクターは、何度もブログでも話していますが、

かなりのやり手です。

そして、超できる、頭のキレる、影響力のある、実力のある方です。

しかし、かなり恐いけど、天狗ではなく、

スタッフや私のようなボランティア、NGOなどからいろんな意見や情報を得て

よりよくなろうと努力を惜しみません。とても尊敬できるダイレクターです。

そして、「実施した成果はエビデンスがなきゃ意味がない。データ的に証明できないとやったとはいえない」

と、We have done wellと超前向きに自分自身をべた褒めするガーナ人スタッフたちをずっぱり切ります!

ということで、私も活動を開始する前のデータ収集をしておかなくてはと思い、レポート作成したわけです。後々の活動の成果を証明するため。


とりあえず、Tuggoは規模が大きいので、Nambegの母子保健指標の統計だけを出してみて、アセスメントして、計画というか自分がこれからやりたいことについてのレポートとともに、今日ダイレクターと話し合いをする時間をもちました。なんとなく、6か月っていう節目として、4月から本格的に活動開始するためにも、今日明日中にダイレクターと話がしたくて、レポートはちゃちゃっと即席で分析しただけだったけど、我ながらなかなかのできで。というのは、英語のレベルはおいといて、内容ね。ダイレクターにもお気に召していただき、I love your a report. I am very happy. すばらしい分析だわ!と絶賛していただき、どうやら受診率等のグラフがかなり好評で、オフィスのチームのメンバーとも共有したいとレポートのコピーを配布し、ミーティングでダイレクターから報告してくれ、また、活動のためのガソリンも支給する、バイクのメンテナンスも毎月してくれるということに。こりゃー計画倒れできないなーと身がしまりました。


ダイレクターは、忙しいのに、そして顔に疲れが今日は見られるくらいお疲れなのに、きちんと私のレポートを私の前で読んでくれて、方向性をさし示してくれて、マンゴーくれて(笑)。ジラパに来れてよかったなーって思います。私は、ほんと人に恵まれているなと感じます。


そして、彼女からのアドバイスは、Nambeg一本に絞って、6ヶ月くらいをとりあえず期間として、今回出したデータをベースとして活動を進めていき、今回私が挙げた母子保健の指標や状況の改善をしていきNambegをモデル地区にしてほしいと。そして、その活動を成果として、他の地域にも広めていけるようにしたいと。うまくいけば、かなり理想的な活動になりそうです。かなり本格的な感じです。日本でも、なかなか日常業務に流されて、地域診断・データベースに、改善に向けて活動するっていうこういう保健師っぽいことできていなかった。さすがPubulic Health Nurse・・・。いい経験ができそうです。。が・・・、できるかなー。。。期待がかなり大きいです。でも、負けず嫌いな私 (って誰かと競っているわけではないけど)、やってやろうじゃんって感じです!

といっても、私だけがやるわけではなく、むしろこれからもずっと続けていくには、スタッフCHO、CHNの協力と理解が欠かせません。ということで、明日は、Nambegのスタッフとともにこの情報を共有し、達成するために計画を立てたいと思います。Tuggoのスタッフとも仲良くなってきたのでちょっと残念だけど。



4月。よいスタートがきれそうです。




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NID : National Immunization Dayとは、 全国予防接種デーのこと。

これは、開発途上国で全ての子どもに予防接種をという目的で年に1度、もしくは2度実施されます。

ここガーナ、今日から3日間NIDです。ボランティア(コミュニティのボランティアだったり、コミュニティヘルスナースがボランティアとして2人一組みで)が家々を一軒一軒まわり、ポリオワクチンを投与して回ります。予防接種といっても注射ではなく、ポリオワクチンはピンク色のシロップで、スポイトみたいなので2滴投与します。0~5歳未満児が対象です。回った家にはチョークで家の壁にしるし(といってでかでかと家の外壁にW1と書く)をつけます。以前の麻疹の予防接種キャンペーン同様、接種した子かどうかの判別のため、右手の小指の爪をインクで色づけします。できるだけ全ての子どもに投与することを目標としているので、家々を回るボランティアの他に、マーケットや路上ではっていて、通り過ぎる母子に”バ ローッ ア ビエ?”=ポリオ飲んだ? と尋ね、小指の爪をチェックし、もしまだ飲んでいなければ投与するという感じ。


ガーナ人はガーナで行われる全てのことが世界共通と思っているのでときどきかなり戸惑います。だから、日本がどうやってやっているかとかも尋ねこないし、興味もありません。日本にはNIDがないというと、かなりびっくりしていたし。てか、そんなことしなくとも日本の予防接種率はかなり高いし。そしてビタミンAや駆虫剤(寄生虫を出す薬)の投与もしないことにびっくりしているし。なんで?って。そりゃ、栄養が十分に取れていていて、寄生虫飼ってる子なんてそうはいないからでしょうねー。


今日私は、ボランティアと一緒に家を回ってどんなふうにやってるのか見れたらなーと思ったんだけど、自転車で移動する関係や、朝5時に開始という点で、村に行くのに30分かかるので、私はCHOと一緒にスーパーバイズでボランティアがきちんと実施しているかを各コミュニティでいくつかの家ピックアップしてや、道端の子どもをつかまえてチェックする役にまわりました。というか、私のポジションって、結構自由にやってという感じなので、特に役割が与えられるわけでもなく、何もしないでお休みでもいいくらいで。でも、オフィスの人は国のキャンペーンなので、ターゲットが・・・ワクチン管理が・・・ボランティアへの指導が・・・とかなり忙しそうです。せっかくなので、どんなふうにやってるのかなと私も見てみることにしました。


まーわりかしちゃんとやっているとは思うけど、ガーナ的にはこれでよくやってると言えるんだーとやはり日本と比較してしまいます。

びっくりしたことの一つに、このキャンペーンは全ての5歳未満jいが対象なので、今までの接種歴とか関係ありません。そういうとかがちょっと雑な感じもするけど。今日NIDがあることわかっているのに、昨日もルティーンのポリオを投与したり。2日連続って、それって摂取量的&間隔的に大丈夫なのか?と日本人的には心配になります。がいいらしい・・・。

また、たとえば、日本が全数予防接種をすると言ったら、意地でもターゲットを追うと思うんです。日本の1歳半健診や3歳児健診で例にすると、まず招集をかけた日に来てくれる人70%くらい、そして来ない人には電話や手紙で連絡をして来てもらう15%くらい、それでも来ない人には訪問する、日中会えなければ夜とか休日行ってみるという感じ。私が2年3カ月保健師として保健センターでこういった業務をしていて、全く連絡の取れない人、会えなかった人は2人位。ま、会うために何度も何度も訪問したりしたけど。

そして、日本人の就学率100%という教育をきちんと受けているというのもあると思いますが、ポリオをこの日にしますと広報や手紙等でお知らせすると対象数を超fえて来所がありました。いつもベビーカーの行列をみて感心していましたが、しかし、いろんな状況を考えるとガーナではやっぱり難しいなーと感じることもたくさんあります。のしかた。日本なら、広報とか、チラシを配るとか、ポスターをはるとか、各家に手紙をだすとか、電話をするとかで大概の人が情報を得ることができます。しかし、ガーナ、チラシやポスターを配っても字や数字が読めません、手紙は各家には届きません、電話ありません。そして、環境。地図がありません、人がどこにすんでいるのかをすべて把握できていません。つまり、見逃されちゃうお家もあるかもしれないってこと。そして道が悪い。がけのようなところを上ったりくだったり。交通手段は歩くしかありません。CHPSのクリニックまででも5km以上ある家もあるし、病院となると10km。んー。実際に今日、あるポイントまではバイクで行って、そこから歩いてみて、こりゃ健診来ないわ―、予防接種来ないわ―、陣痛始まって病院に行けなんてむりだわーって現実を見た気がしました。

~ Kanako's Ghana Life ~

アウトリーチと呼ばれるコミュティへの出前保健サービスをうまく利用できたらなーと思っていますが。今のところ、アウトリーチでは計測が主で、特定の日だけ予防接種日がある感じ。この機械で妊婦健診や新生児健診等々できたらいいのになー。


少しそれましたが、日本って何気なくやっていたことがすごいんだなーと最近感じます。当たり前のことが当たり前ではないので、とても難しいなと感じます。しかも、私の乏しい言語力。やりたいこと、やるべきことと感じることは山ほどあるけど、私にそれを変えるほどの何ができるんだろうと感じます。