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今年2/28(木)にUPの記事 でお知らせしましたとおり、Yahoo!ブログサービスの終了(=廃止)が発表されて以来、もう新しい記事をUPする気力も、すでに失いかけていたところですが。。。


久しぶりに『これだけは言っておきたい!』というネタがありましたので、久しぶりにネタをUPしてみました!(笑)




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来週は参議院議員選挙です。
政治家を選ぶ、大事な選挙ですね。






で、『政治家』って、何でしょう!?






選挙は、衆議院や参議院(←今回はこれです)の『国会』なり、各地方公共団体(「地方自治体」ともいいますけれど、正しくは「地方公共団体」なので、ここではこう書きます)の議会に送り出す「議員」なり、各地方公共団体の長=首長なりを選ぶ行為ですよね。






私たちの住むこの国は民主主義国家ですので、国や地方は民主主義的に運営されます。
でも、何かを決める時に、国民、住民全員が出席して、全員が意見を言って、ということは、実質的に困難。
そのため、国民、住民が、自分たちの代表者を決めて、その代表者に議会に出席してもらう。
その私たちの「代表者」となる議員を、政治家の中から選ぶのが、選挙ですよね。



この仕組みは、小学校のクラスで、学芸会の出し物や展覧会の展示内容などを決める時に、各班から代表者1名を送り出し、そこで各班に所属する班員の意見を踏まえつつ決めてもらう、
あるいは、高校の修学旅行の旅程を決める際、各クラスから1~2名程度の『修学旅行委員』を選び、その委員を『修学旅行委員会』へ送り出して、自分たちの意見を反映してもらうなど、
こうした仕組みと、全く、何ら変わらないんですよね。




だから、私たちの代表者となる政治家には、私たちの代表者たる議員に相応しい人を選ばなければなりません。
ただ単に「誰かに頼まれたから」とか、ただ「芸能人で有名だから」とか、ただ「有名な元スポーツ選手だから」、とか、政治とは何の関係もない、そんな理由で、軽々しく票を投じてはいけないんですよ。




「芸能人であれスポーツ選手であれ有名な人に投票したい」、
「どんなに優れた政策や政治的知見を持っていても有名じゃない人には投票したくない」、
それも一つの考え方でしょう。






でも選挙というものは、仮にもこの国や自分の住む地域の今後の方針を決める、「自分たちの代表者」を、「自分で選ぶ」という、大事な場面なのです。
今の自分たちに、何が必要で、どんなことをしなければならないか、そしてそれは「今」だけではなく、「将来」も見据えて、どうなのか?
そんなことまで、様々なことを良く良く考えながら投票しなければ、本来、いけないんですよね。


だって、自分が選ぶ、自分たちの代表者を、自分の手で決めるのですから。
トンチンカンな政治家に投票しておきながら、「こんなはずじゃなかった」と後になって後悔して、その政治家に悪態をついても、もう『後の祭り』です。











そしてもうひとつ。
(むしろ、ここからが本題)


当選した議員は『民意の付託』を得たことになります。
ですが、この『民意』ってものが、なかなか難しいものでもありまして。。。






『民意』と『福祉』が衝突したとき、これはどちらを優先すべきなのか?
民意の付託を得た政治家の推す政策や、国民、住民の民意が、例えば福祉と衝突するような場面。
政治家は、はたしてどう行動すべきなのか?



必ずしも、「民意=福祉」となるとは限りません。
時として、民意と福祉とは対立し、「民意≠福祉」となることは、往々にしてあります。

そんなとき、国や地方の行政や、それを監視する議会は、どうあるべきなのか?
そんな場面において、国や地方を司る議会を構成する議員たる政治家たちは、はたしてそのどちらを優先すべきなのでしょうか?




その答えは、ここにあります。



■日本国憲法
〔生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務〕
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上
 及び増進に努めなければならない。


■地方自治法
第一条の二 地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域
 における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。




どうでしょう、お分かりいただけますでしょうか?







上記にあるますように、結局のところ、国も地方も、「福祉の増進」がその役割です。
※ここでいう「福祉」とは、「高齢者福祉」や「障害者福祉」などの「狭義の福祉」ではありません。
 広く社会一般の、「幸福」を指しています。




たしかに民意も大事ですけれど、国や地方の基本的な役割は、あくまでも「福祉の増進」です。
で、例えば民意がその福祉と対立した時、そのときには、あくまでも福祉を優先することを選択する。
そのために、福祉に反する民意があれば、それに対しては、国民、住民に対し必要な調整を図る。
これも政治家の大切な役割のひとつです。

そうして行政は、本来の役割どおり、「福祉の増進」に邁進する。
政治家は、それを妨げる存在であってはならない。






しかしながら、現実としてそんな本質的なことが丸で分かっていない政治家の、何と多いことでしょう。
また、私たち有権者が、そうした議員としての資質に乏しい政治家を、これまでにどれだけ当選させてきてしまったことでしょう。
過去これまで、どれだけ誤った選択を繰り返してきてしまったことでしょう。










二言目には「民意」、「民意」と、まるで「民意真理教」とでも呼びたくなるような政党、あります。
その政党、今回の参院選にも候補者出してますけど、自分は絶対入れませんよ。
そんなアホな政党の候補者には。










そして中には、役所や企業に対し特別の「口利き」をして圧力をかけてくる政治家もいます。
そういう「政治家の使い方」をする国民、住民がいることも確かに問題です。
ですが、そんな口利きを逐一真に受け、あまつさえ実際に行動に移す政治家が存在することは、それ以上に悪質といえるでしょう、ただただ「自分の票が欲しい」、それだけのために。


そういう悪質な政治家は、自分は心の底から軽蔑しています。
そして心の中で『票こじき』と呼んでます。
言葉が悪いので、あくまで『心の中』だけですけれど。。


一部の人間への「口利き」とか、そんな悪質な行為にまで手を染めなけりゃ票が入らない(=有権者からの賛同を得られない)政治家ならば、その政治家の政策なんぞ、「所詮その程度」、というのが実のところでしょ!?(笑)






政治家には、法律や条例を変える力があります。
だから、そんなセコい「口利き」なんかで一部の民意だけに利益を誘導するのは誤りです。

国や地方の在り方として、福祉増進の追求のため、法律、条例=社会のルールを変えて行く。
多くの有権者や他の議員たちに、その必要性を説明して、賛同を得て、社会のルールを変えて行く。
そのための、しっかりした問題意識があり、その問題解決のための政策、そして政治的知見がある。
不当な口利きもしない。
そういう政治家を、私は『先生』と呼ぶことにしています。






今回の参院選、一人でも多くの「先生」たるに相応しい議員が当選しますことを祈って。










今年1月19日(土)、真冬の渋谷にて(本文とは関係ありません!笑)!
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