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日本で花はいつ咲くかと聞かれれば
普通、春から夏にかけて咲くと答えるだろう

ただ、例外もある

虫や日光が十分でない冬に咲く花

花は何故、寒く閉ざされた季節に咲くのか

ではまず、冬に咲く花たちにはどのようなものがあるのだろう

第一に思いつくのは「椿」
しかしそこからが出てこない
他にあっただろうか

しかたがない、図鑑に頼る他あるまい

都会で見ることは少ないが、水仙などどうだろう
最近ならクリスマスローズもそうだ

冬という時期の何処に魅力的があるのか



まず仮説を立ててみよう
彼らの多くは種子植物であるといえる
これは春に咲くものも同じだ

では、種子の種類が違うのか
春から夏にかけて咲く花は、種が実で包まれている
果物を想像すれば安易だ

冬咲く花はどうだろう
椿の花は硬い種でとても食べれたものではない

水仙においては球根だから



つまり、冬咲く花は動物や昆虫に頼らなくとも繁栄することが出来るような仕組みになっている


では、受粉の段階ではどうだろう

春から夏にかけて咲く花の受粉といえば、小学校や中学校で習う通り、昆虫が受粉を手助けする
そのために花には蜜というものが存在する
つまりwin-winの関係だ

冬咲く花はどうだろうか
冬は寒く昆虫は活発に動かない
これでは受粉できない
でも冬には冬特有の受粉方法がある

夏には少なく冬には多いものなんだろうか
これはどの季節でも困る人が多い

もうお分かりだろう



正解は「風」だ

は?、と思った方がいるかもしれない

もう一度言っておこう   「風」だ

だからなんだという話だが
夏は風がなくて蒸し暑く、冬には風が多く凍えた記憶が誰しもあるのではないか
それに冬には風のことを表現した言葉や小説も多い
現に、冬を表す季語に「寒風」というものもある

この風こそが受粉を助け、子孫を紡ぐのでないか

そしてメリットなら他にもある

春に咲く花は総じて冬越ししなくてはならない
長く寒い冬を土の中で過ごす
雪などが降れば、次の春までに根ぐさりしてしまう事もしばしば

冬咲く花は冬越しする必要性がないため
格段に安全だ
花の種を買ったことはあるだろうか
種を埋めるのはだいたい二月から四月頃ではないか


あれ、何故だろう
こうしてみるとどちらも実に競争率が高い
発芽率も五分五分、といったところだろう
それでも、寒い冬に咲き子孫を残すのだから春咲く花とタメを張れるのはなかかのものだ


では、何がダメだったのか

受粉がうまくいかない可能性が高いこと、それからやはり動物が少ないことではないだろうか

風や僅かな昆虫の力を借りて受粉するのだから上手くいかないどころか、受粉すらできない花も多いのではないか

そして、動物が果実を食し種子を遠くに運ぶという一連の流れがないのだから、種が遠くに運ばれることもなく殆ど無いに等しい
こうなるともう自分の近くにしか種が落ちないのだから、春になっても日光が足りずたとえ発芽したとしてもかれてしまう



こうして植物は
いや、植物に限った話ではないが生き物は生き残りをかけたゲームを繰り返している
地球に植物が生息し始めた頃から、このゲームに勝ったものだけが現在まで生き残っていると言っても過言でない