「目をつぶって
両手を広げて…
目を開けて」
「うわぁ…きれい…」
少し肌寒い風が吹いていて、
どこまでも続く
海が見えた。
「気持ちいい…」
ソンモは後ろから私を抱き締めて
支えていた。
「その後も…する?」
「え?」
かおを振りかえると
そこにはソンモの顔があった。
「キス…するとこまで…
もしくはそれ以降も?」
ソンモはいつにもまして真剣で、
いつにもまして男らしかった。
「うん…」
ソンモは唇を私の唇に重ねた。
何回も何回も…。
「きゃっ…」
ソンモは私を突然
お姫様だっこをして
どこかへ連れていった。
「な…なにしてるの?」
「ふたりで、
タイタニックの新しいストーリー
つくろうよ」
ソンモは私を
ゆっくりベッドにおろした。
「な…っ。ナニ考えてるの!?」
「別にー(笑)」
ソンモはいたずらっぽく笑って
私を見た。
「…この続きどうする?」
「…なっ!!」
「ん??」
「ねる!おやすみ!」
私は布団を思いっきり被った。
「えー!!」
「ソンモはあっちで寝て!」
「やだー!僕も一緒に寝る!」
ソンモは
そう言って、無理矢理布団に
入ってきて私を抱き締めた。
ー久々にこんなことしたなー。
「みき、僕達本当に遠回りしたね。」
「うん…」
「僕やっぱりみきじゃないとダメだって
気づくの遅かった。」
「でも、結果こうして
ふたりで、いられるんだから、
それでいいでしょ?」
「そうだね。」
ソンモは再びわたしにキスをした。
そのあと私たちは深い眠りについた。
「ん…頭痛ー…もう朝ー?」
隣ではソンモが寝息をたてて寝ていた。
「ふふふ。
かわいいー。」
布団から上がろうとしたその時
ソンモがわたしの腕を引っ張って
布団に戻した。
「きゃっ!」
ソンモはわたしに覆いかぶさる
体勢になった。
「お…起きてたの…!?」
「おはよう。」
「おおおお…おはよう…。」
ーやばい…
去年のクリスマスを思い出しちゃう…
「みき顔赤いよ?
どうしたの?(笑)」
「べ…別に…」
「みきかわいー(笑)」
「かっ…からかわないでよ!///さっ!
起きよう!」
私は起き上がろうとしたが、
ソンモに再び押し倒された。
「なっ…なに!!」
「昨日の…」
「え?」
「昨日の、タイタニックの続き
どうするの?」
「は!?
朝からそんなこと…
早く起きようよ!」
「じゃあ夜ならいいの?」
「なにがしたいの!?」
「久々だから…
みきとらぶらぶしたい…」
「…え?」
ソンモはすねてベッドから
降りてしまった。
ーソンモが
ラブラブしたいなんて…
「…ソンモー」
私は別室に向かうソンモを
追いかけた。
「なに。」
「拗ねちゃった?」
「べつにー」
私はソンモの腰に腕を回して
後ろから抱きついた。
「宙がもう少し大きくなったら
いくらでもラブラブ
できるじゃん?」
ソンモは私の言葉を聞いて
私の方を向いた。
「ほんと?」
「ほんと!!」
「着替えて
トムに挨拶して帰ろうか!」
「うん」
「トム、
いろいろありがとう」
「お礼なんかいらないよ!
それより彼女と
末長く幸せにね!
結婚式呼んでよ?」
「当たり前だよ!」
「みきさん、
来てくれてありがとう。」
「こちらこそいろいろありがとうございます。
また、会える日を楽しみにしてます!」
私たちは
トムさんに挨拶をして、
帰った。
「送ってくれてありがとう。
ちょっとあがってけば?」
「いや、このあとミーティングがあるから、
しばらく仕事で会えないけど…
無理しないでね。」
「うん、じゃあ会える日があったら
連絡してね。」
「じゃあまたね。」
ソンモは私を一度抱き締めて
車にのって帰っていった。
そのあと
ソンモから連絡が来たのは
一ヶ月後の
12月のことだった。
「寂しかった…」
『ごめんね…
仕事がなかなか進まなくて…』
「大丈夫…
連絡くれたんだから。」
『今月さクリスマスイブ1日空けておける?』
「え?」
『久々に外でご飯でも…』
「だめよー!宙がいるんだし!」
『お母さんに任せられない?』
「実はね…
お母さんもイブに
予定があるみたいなの…
だからどうしても家を空けられない」
『そんなぁ…』
「私の家でご飯ならいいよ?」
『え~!?』
「いやならいいよ。
ばいばい」
私は電話を切ろうとした、
『わかったわかった!
じゃあみきの家でね!』
「よし!」
ソンモは
どうしても外出がしたかったみたいだけど、
私もどうしても譲れないので、
結局私の家で
ゆっくりすることになった。
『ご飯とかどうする?』
「私が準備しておくよ!」
『そう?
じゃあ、僕はケーキを
用意するね!』
「わかった。」
私はソンモとの
電話を切って、
部屋のカレンダーに目をやった。
「って…イブって明後日やーん!」
ー最近だらだら過ごしてたから、
日付感覚がおかしくなってた…
てっきり12月になったばかりだと…
ークリスマスイブー
私は昼間から
ディナーの準備をしていた。
お母さんは
夕方から用事だから、
準備の間だけは
宙の面倒を見てくれていた。
「えーと次は、
スペアリブだね…」
「大丈夫~?」
居間からお母さんの声が聞こえた。
「大丈夫ー!」
「手伝おうかー?」
「大丈夫だってばー」
私はひとりでもくもくと
準備を進めた。
準備が終わる頃には、
すでに日は落ちて
外はくらくなりつつあった。
「じゃあそろそろ行くね。」
「うん!行ってらっしゃい!」
お母さんは用事のために
家を出た。
ソンモが来るまで
少し時間があった。
「はぁ、このかっこじゃ変かな?」
私は鏡の前にたって
自分のかっこをみた。
「いいや!めんどくさい!(笑)」
ピーンポーン
「はっ、はーい!」
私は玄関の鍵を開けた。
「おじゃまします」
玄関の前にはサングラスをかけた
ソンモが立っていた。
「久しぶり!」
「すっごーい、
おいしそうなにおいがする!」
「入って!宙も待ってるよ」
ソンモは家に入るや否や、
宙の元へ走っていって
だっこをした。
「宙会いたかったよー!」
「私には会いたくなかったのー?(笑)」
「みきにも会いたくて仕方なかったよ。」
「いま、準備するから。」
「ケーキ買ってきたよ!」
「そこに置いておいて!」
私は食卓に料理を準備して、
ふたりで料理を食べ始めた。
「おいしい!
みき料理のうで上達したね!」
「ほんと?
ありがとう!」
ソンモは私の作った料理を
もくもくと食べ進める。
私はそれが
とてつもなく嬉しくて、
食べることを忘れ、
ソンモが食べる姿に
夢中になった。
「たべないの?」
「お腹いっぱい!
ソンモが全部食べて(*^^*)」
「こんなに無理だよ(汗)」
「だいじょーぶ!」
無理だよとかいっておきながら
結局全部平らげたソンモ
「あー苦しいーっ!」
「ケーキもってくるね」
私はキッチンにおいてある
ケーキをテーブルに置いた。
「食べよう食べようー!」
「ショートケーキ買ったんだ。」
「ほんと?
うちショートケーキ大好きなんだぁ!」
「知ってるよ(笑)」
「いただきまーす!」
私はショートケーキを
一口口に含んだ。
「んおいしぃ!!」
「でしょ?僕ここのお店
お気に入りなんだ」
「何て言うお店?」
「SUPER NOVAっていう
レストランのケーキだよ」
「今度行ってみよーっと!」
今度は私ひとりで
ショートケーキの半分を
平らげてしまった。
「ぷぅ~苦しい…食べすぎた…」
「ははは(笑)」
私は苦しくてお腹を押さえながら
ソファに座った。
「みき。」
ソンモが私のとなりに座って、
私をじっとみつめた。
「ど…どうしたの?」
「僕ら、小さい頃から
両想いだったよね。」
「う…うん…」
「僕はこれからもずっとみきと
一緒にいたいと思ってる。
みきはどう?」
「え…?うちは…うん。」
するとソンモはポケットを
ごそごそと漁って、
小さな箱を取り出した。
その箱のなかには…
「!?」
「みき…僕と結婚してください。」
Next...☆
