全ては ここから 始まった……
確実に
時が流れて
歴史の1ページに 
されてしまうには
早すぎると思う。

お空へ走っていった子たちは
今     何を想って
故郷を観ているんだろうか……
お腹いっぱい 食べていますか?
綺麗なお水を 飲んでいますか?
自由に 思いっきり
走り回っていますか?

また 梅雨がやってくる
雨が続き
泥まみれになる季節だ。

日陰の無い繋がれた場所
虫の入った
苔の生えた水
あの頃 一緒に
村を歩いた子たちは
ほとんどが お空組になってしまった

里親さまに
幸せを頂いて
暖かい暮らしを覚えた子たち
その子たちにも
9年の歳月は
容赦なく流れた

忘れない
忘れてないよ
忘れられるはずはない……

           祥月命日  11日         合掌