皆さま
いつもお訪ねくださりありがとうございます。

日本伝統文化と美しい季節を愉しみ
静謐に暮らしております

茶道・作法家・室礼師の尾崎可奈枝です。



後期室礼教室の最初は、長寿を願う美しい重陽の節句です。




設える場所は、お玄関より手洗い場・お手洗い・床の間・サロンのチェスト・コンソールテーブル・テーブルセッティング〜時にベランダと玄関外です。


毎年同じお道具を使用することもありますが一期一会、同じ室礼にはなりません。

年中行事と向き合う度、知識や意識が広がり、又来年も再来年も、少しずつ自分の感性が磨かれ、新しい形で楽しみながら設えているように存じます。



この度は母より譲り受けました、花鳥十二ヶ月シリーズの菊に雀の絵皿を使用しました。

久しぶりに飾ると、このお皿が届いた時のこと、毎年飾っていたことなど、あたたかい記憶が甦り、良い供養にもなったと存じます。

箱の中で数年眠っていたお皿ですが、明るい部屋に飾ってみると、穏やかに微笑んでいるように感じます。

この世の中に存在するすべての物は、やはり魂が宿っているのだなぁ〜と実感いたしました。





設えていると、色々脱線し。。

立ち止まることもあります。

そのような時は、行事と自分と向き合う時間となったり

行事やご先祖さま・家族・他社と向き合う時間となり

室礼を通して、色々気付かされていくようで、歳を重ねる喜びに、幸せを感じる今日この頃です。