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突然ですが質問です。
(1)ライバル企業が画期的な製品を開発したので当社も開発したい。
ただし、研究所が開発するものはライバル企業の製品に劣るという。開発には1億円必要である。
この開発プロジェクトを認可しますか?
(2)当社開発中の製品がある。開発プロジェクトは90%進行している。
ライバル企業がもっと優れた製品を開発完了したと知らされた。開発にはあと1億円必要である。
この開発プロジェクトを続行しますか?
多くの方は(1)は認可しないが、(2)は続行させると答えたのではないかと思います。
しかし、新製品開発(新製品マーケティング)の観点から言えば、いずれもNOと答えるべきです。
いずれもライバル製品を越えることが認可、続行の条件と考えるのが理性的です。
それどころか(1)の方が直接の傷が深いと言えますが、従業員に決断させると、(1)は必ず続行されます。
経営者の判断力が求められるところです。
今日読んだ本 Harvard Business Review november-december 2017
Freek Vermeulen and Niro Sivanathan "Stop Doubling Down On Your Failing Strategy", page 112
新規開業した会社の多くは5年以内に廃業しています。
永続している会社は、その歴史の中で取扱商品を変えています。
カナエデが知る範囲では、創業後数年以内に取扱商品を変えています。
言い換えますと、開業しても、当初の計画通りには売れないため、そこまでの知見を活かして方向転換をして生き残る。方向転換が間に合わず運転資金が尽きる会社が多い、ということだと思います。
方向転換をいかに軽く、速く行うか、それが重要だとカナエデは考えています。
社長はうつだからといって休職できるわけがありません。
うつの薬と言えども頭の回転が落ちるものはダメだとおっしゃいます。
通常、お医者様には数か月は治療を最優先にと言われます。
「数か月」 業績低下が数か月続いたら小さな会社なら潰れます。
社長は、取引先に社長が怠けるのが知られたら信用問題、従業員に知られたら士気に関わると考えます。
お医者様はいろいろおっしゃいますが治療を最優先にということは譲りません。
かなり多くの社長が、個人保証をしており、それに見合った生命保険に入っておられます。
うつがひどくなり、加えて資金繰りが悪化すると、この生命保険で会社を清算することを考え、自分の命も終わらせてしまうこともあります。
(この状態ですと、周囲の方が言わば力づくで自殺防止を図ることもあります。)
カナエデのビジネスカウンセリングがお役に立てるかもしれません。