そうだ、ドイツに行こう(嘘)
映画>「ミュンヘン」スティーブン・スティルバーグ。久々に映画館で映画を見ました。うーん、よかったです。スティルバーグって「E.T.」のイメージが強いのでアミューズメント系の監督かと思いきや、こんな重厚な作品も作られているのですね。さすが世界のスティルバーグ。
映像全体がなんとなく古びた感じでしたね。色使いの工夫なのかな。殺しのシーンが多いし、血なまぐさい映画なんだけど、どことなく静謐で最後まで荘厳な感じ。このあたりは「ゴッド・ファーザー」に通じるような。個人的には「ゴッド・ファーザー」同様歴史に残る作品なんじゃないかな、と思います。政治的な絡みがあるから好き嫌いがありそうだけど・・・。
アヴナーが精神的に参っていくのがすごくリアルでした。細かい描写のひとつひとつが。Newsweek誌で「妻とベッドを共にしている時にまで悪夢を見るという描写はやりすぎじゃないか」と書かれていましたが、あのシーンはとてもよかったと思いますね。「恐怖が日常に寄り添っている」っていうのが良くあらわれていて。全体的に丁寧な映画ですが、アヴリーが精神的に追い詰められていくのは本当に緻密でしっかりと描かれていました。息苦しいくらい。脚本もよかったんだろうし、俳優さんもうまかったんだろうな。派手な演技がなくて、私は好きでした。派手な演技がないって言うのに通じるけど、この映画は涙を見せるシーンがすごく少ないの。だからすごく強烈な印象が残ります。
ちなみにこの作品には、政治的なことを描いてはいますが、政治的な主義主張はないです。特定の民族に肩入れするような描写もありませんでした。安心して大丈夫だと思います。ただ、最低限の知識を持って見た方がいいかな。ユダヤの歴史とか、70年代のテロ事情とかわかっていると、見やすいかもしれない。
それにしても地元の映画館は致命的に小さかったです。すばらしいね。あれだけ小さいと。30年位前の映画館みたい。
祝
ひなたぼっこをしている時にできたとだけあって、のびやかで暖かい曲です。当時すでにこじれていたアップル(ビートルズの会社)の会議をさぼってクラプトンの家でゆっくりしていたんだとか。確かに開放感あふれています。この曲もジョージらしく、派手なフレーズはないんだよね。ハネていないっていうか、突飛さがないというか。堅実な中にきらきらとした輝きがある、というか。
歌詞は・・・多分日本人には実感としてはなかなか理解できないんじゃないかな。少なくとも関東の人には。太陽賛歌な曲。太陽がやってくる、っていうのをひたすら喜んでいるんだよね。以前クリスマスシーズンに2週間ほどロンドンに遊びに行ったことがあるけど、それでようやくこの曲の歌詞を理解できました。本っっっ当にロンドンの冬って「憂鬱」なの。暗いし、寒いし。2週間いて晴れた日なんて2、3日しかなかったような。春の訪れを喜ぶこの歌を理解するにはロンドンの冬を肌で体感してみるといいかも。
まあ、歌っているのは春が来た喜びだけど、これはかなり色々な解釈ができるような。「苦しい時は過ぎて、新しい季節がやってきた」っていうわかりやすい希望の歌。でも・・・なんていうのかな、わかりやすいけれど陳腐な感じはしないんだよね。すごく個人的な視線から歌っているからかな。春って、一年に一度はめぐってくるものだし(おそらくロンドンでも)、必ずやってくるのはわかっているんだよね。そういう堅実さのある「喜び」だからリアルなのかな。
おおらかで、平和で、あたたかくて、前向きで。ロック史に燦然と輝く名曲です。リンゴ・スターがジョージへの追悼歌の中で「Here Comes The Sunは君のことだよ」と歌っていましたが、ジョージもこの曲のような人だったのかもしれませんね。ジョージにはライブステージのまばゆいばかりのスポットライトより、友人のうちでギターをかき鳴らしながら浴びる太陽の光のほうが似合う気がします。
ジョージのお誕生日は私にとって一大イベントです。正直弟の誕生日は時々忘れますが、ジョージの誕生日は忘れません。ちなみに他のビートルズメンバーの誕生日はうろおぼえなんだけどね。ジョンは・・・10月27日だきけ?ポールが6月でリンゴが7月だったような・・・。
