暮れてゆく 年をうれしくおもひしは
をさなきほどの 心なりけり
年の終わりというと、
つい「振り返り」や「反省」を
求めてしまいがちです。
でもこの和歌に触れていると、
そうした思考とは少し違う場所に
心が連れていかれます。
一年が暮れていくことを、
ただ「うれしい」と感じられた心。
そこには、
評価も、理由も、立派さもありません。
幼いころのような、
そのまま受け取る心。
和歌は、
説明をしなくても働きます。
意味を言葉にしなくても、
読む人の中で、
それぞれの時間が静かに動き出します。
だから今回は、
解釈を書かず、
答えも置かず、
ただ、和歌をそっと置きました。
年の瀬に、
何かを足すのではなく、
少しだけ、音を引くように。
そんな時間になれば、
それで十分だと思っています。
静かに置いた和歌の動画はこちらです。
