「若ければ何度でもやり直せる」


私があまり好きでは無い言葉。

18歳でうつ病と診断されてから今日まで、何度この言葉を投げかけられたか分からない。

きっと励ましのつもりなのね。そんなこと、分かってる。でも私は、その度に傷ついてきた。


6年の月日の中で、双極性障害という診断に変わり、発達障害があることも発覚して、繰り返す入院の中で、少しずつ自分のこと、病気のことを理解し症状は改善してきた。それでも、例えどんなに良くなろうとも、私が若くしてこの病気になったことを良かったと思うことは一生ない。


確かに、20代の数年なんて人生で見れば一瞬だろうし、何度だってやり直すこともできるかもしれない。

だけど、だからといって決して失っていい時間ではなかった。この時期だからこそ出来たことは沢山あったはずで、それを実際に経験してきた人たちに言われたって何の説得力もない。


私の病気は一生薬を飲み続ける必要があるし、それは他の臓器にも負担をかけ続けることを意味する。子どもを持てるかどうかも不安。何より、症状が酷くならないように、様々な活動を制限しなければならない。


私は悔しい。やりたかったこと、沢山あった。本当はもっと遊びたかったし、もっと勉強してバリバリ働いて、もっと人生を楽しみたかった。こんなはずじゃなかった。どうせ出来なくなるのなら、もっと楽しんでから病気になりたかった。どうせ一生通院して、この病気と付き合って、思い通りに過ごせないのなら。どうせ苦しむのなら、残りの人生短い方がいいに決まってる。


やり直しがきかない?そんなこと知らない。私の人生は既にやり直せない。いくらここから立ち直ったって、絶対に取り戻せないことに変わりはない。沢山のものを失ってしまった。脳の障害だから元には戻らないし、本来の能力さえももう取り戻せない。なのにどうして簡単にやり直せるなんて言えるのか、お気楽な人ね、と思ってしまう。きっと私の性格が悪いせいだけど。


何が言いたいかって言うと、他人事だからって勝手なこと言わないで、ってこと。そんなの何の励ましにもならない。むしろ相手を傷つけるだけって、分かるわけないか。でもこれを読んでくれた人だけでも言わないでくれるようになると、救われる人がいるんじゃないかなと思う。