私達が現在のバーレーンへと引っ越しを決めた理由。
いくつか理由はある。でも一番大きいのは娘の言語遅れが原因だと思う。
私達夫婦が結婚をしたのが7年前、既にそのときから主人のドバイ行きが決まっていた。
私達夫婦はあまりイギリスが好きではなかった。
いつもどこかで違う国へと引っ越しをしたいとお互いが思っていた。
初めのドバイ行きが流れ、その後にまたドバイ ー シンガポール ー ドバイ と引っ越しするチャンスがきたが、なかなか合わず、ようやく最後にきまったのがここ、バーレーンだった。
中東に足を踏み入れたことのない2人が中東を選んだ理由は生活の質である。
イギリスは物価が高かった。
お給料の半分以上を家賃に取られていた時すらあった。
私は結婚してから1年前まで専業主婦をしていた。
私が働けば、問題なく暮らせていたに違いないと自分にツッコミを入れたくなるときがある。
でも子供を授かってからでは話が異なる。
3歳になると政府からナーサリーが15時間分負担してくれる。
でも3歳になるまでは全額自己負担である。
産まれて1年も経たないうちに社会復帰をするお母さんたちの中には、お給料とほぼ一緒の金額をナーサリーに払う人達がいる。
高給取りの職についている友人でさえも、ナニー、ヘルパー、クリーニングに服を出す等でほぼお給料が消えると嘆いていた。
学校が休みになるとHoliday School/ Campといったところに入れる。
1週間毎日入れると既に£1000(20万以上)近くになる。
自分が何のために働いているのかわかならくなる。
医療も満足いく治療を受ける事が出来ないように感じた。
イギリスにはNHSがあり、NHSで診てもらう分には無料である。出産も手術も無料。
ただし、対応が悪い。 本当にこんなにのんびりしていて良いのかという病状でさえ、手続きに時間が掛かる。
娘の場合もそうだった。
NHSで耳の手術をしようと思うならば、2ヶ月待ちと言われたものが、最終的には1年半待ちになった。
高額のお金を出せばすぐに治療をしてもらえる。
何のためにお給料からNHSへのお金を支払っているのか分からない程の対応である。
これ以上は娘のためにも待ち続けられない。そんな思いからの引っ越しだった。
引っ越しをして約2ヶ月。
現在思うこと。 このバーレーンが彼女の未来を変える可能性を持っている。
この2ヶ月で彼女はやはり幸運の持ち主だなって強く思う出来事がたくさん合った。
その話は今後お話ししていこうと思う。