une femme seule のブログ

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ある音楽を聴くときに、その背景は必ずしも必要だろうか

例えば、ある人は、oasisを聞くときに彼らが労働者階級の出身であることや、90年代のイギリスの音楽界の状況を知るべきであるという。

また、radioheadを同時に知っているべきだという。

それはhave toなのであろうか。
その曲だけを聞いて、その歌手のその一曲だけを楽しむという考え方は間違いなのであろうか

確かに、そのバックグラウンドを知ることで、その曲をより深く理解できることは多い。
それは、現代アートの美術を見ることに似ている。

その時、その文脈で便器を置いたからマルセル・デュシャンの”泉”には意味があるのである。
その時、その文脈でその曲が登場したことを知ったうえで音楽を聴く、ということは、その曲をアートとして考えている、ということなのではないだろうか。

一方で、文脈とは一切関係なく、それだけで人を感動させるものはある。
例えば、最後の晩餐や岩窟の聖母、ヴィーナスの誕生などといった圧倒的な存在感を誇る美術である。
これは、バックグラウンド関係なしに人を震わせる。生で聞く琴の音やミュージカルも同じ種類のものである。

どちらが良いとは一概に言えない。
全てのアートについてそのバックグラウンドを知ることはできないのだから、広く心を震わせるものだけを追求していくことも悪いことではないのかもしれない。