ひよっこ看護師の日常

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【D病院外来受診日】


実は、私はこの日というかこの週は外来研修と言って1年目看護師がローテーションを組んで外来で外来を学ぶというものをしていました。


透析室や通院でケモしてる患者さんが来る所、放射線部(CTやMR)、光学診療部(胃カメラや大腸カメラなど)を順々に回っていました。



彼氏が脳外科外来に来る日、私はちょうど脳外科外来のローテーションの日でした。
(AM:脳外科外来、PM:外来の共用処置室)

*共用処置室とは、例えば外来で造影CTをする時にルート確保したり、輸血や骨髄穿刺などいろいろな処置をする所です。


なんという運命のいたずら……


朝、脳外科外来にいくのがとても憂鬱でした。



病棟から外来がある日は看護師が1人外来におります。
彼氏が今日外来にくることは認定看護師の先輩以外には話していませんでした。

その日の外来担当看護師がKさんでした。

Kさんから朝一で
『彼氏くんが今日くるんだって?大丈夫じゃないよね😢
話聞いてるの辛かったらいつでも抜けていいからね!』
と声をかけられました。


認定看護師の先輩が気を利かせてくれたみたいです。とてもありがたかった。


外来予定患者一覧に彼氏の名前、
そして担当の先生は教授。


嫌な予感しかしません。
(教授は深部にある脳腫瘍など難治性の脳腫瘍に詳しい人だったからです)
*この情報は病院のHPから得た情報です←



そして、先輩が見せてくれた紹介状を読みました。

【大脳基底核から視床、放線冠にかけて大部分に広がる神経膠腫】

あやふやですがこのように書かれていました。


やっぱりグリオーマだ…
しかもオペできないところや……


と絶望しか感じませんでした。


あまりにもずーーーんとした顔をしていたせいか脳外の先生たちが話しかけてくれました。
(外来は教授以外にも2人の先生が外来をしてます。)


どうせ入院だろうし、彼氏ということはすぐにバレるだろうなと思い、先生たちに紹介状をみせました。


先生①『これはすぐに入院してアンギオして1月中にはオペだね。すぐにでもした方がいい。画像はないんかな?オペの空きないか見てこよう』

先生②『画像をみないことにはわからない。辛いね。大丈夫だよとは言えない。ごめんね。しっかりみさせてもらうよ。』

と、とても優しい言葉をくれました。
今思い出しても泣ける。


そのあと看護師のKさんが気を利かせてくれて教授にも話してくれました。
教授の反応は……….という感じでした←




彼氏の予約の時間である11時までは普通に外来看護師として仕事をしました。


時計を見ては動悸が止まりませんでした。




つづく。