【シーラという子】 トリイ・ヘイデン

 

虐待された少女と学校の先生トリイのお話。

 

扱ってるテーマは重たいし、話の内容もゾッとするような場面も多い。

 

それでも何度読んども読み返したいと思う作品。

 

6才ながら人生の残酷さを嫌というほど知ってしまったシーラ。

 

それでも、

 

想像も絶するような環境にいながらも、喜びや幸せを見出すシーラの姿にとても心を打たれる。

 

水も電気も水道もない生活をしながら、母親に捨てられ、父親に虐待を受けながらも、トリイとのやり取りの中で、

 

「あたし一番幸せな子かもしれない」

 

そんなセリフが出てくるシーラから、人間の底力みたいなものを感じた。

 

また、

 

IQが180以上もあるシーラが発する感性の鋭さにハッとさせられる場面も多かった。

 

「時々ほんとうにさみしくなるんだ」「いつかこの寂しさはなくなる?」

 

そう問うシーラに対して、「そんな日が来るわ」と語るトリイ。

 

でも

 

「そのいつかなんてほんとうは来ないんでしょ」

 

会話だけ読んでると6才の女の子が語る内容には思えない。

 

子供が持っている大きな感受性を、大人顔負けの言葉で語るシーラ。

 

彼女が語る言葉をもっと聞いていたいって思った。

 

最初に読み始めたのが10年以上前だけど、今でも時々読み返す作品。