ブルグミュラーとLet It Go

●ブルグミュラーとLet It Go

こんにちは。浜松町・大門のピアノ教室：みなとスマイルミュージックの菊池かなです。

今日はピアノを習ったことのある人なら誰もが弾いたことのあるブルグミュラーについて。

ブルグミュラーのアラベスクは特に人気で、小学生は音楽室でみんな披露したい！と思う曲です。

あ、アラベスクとはこの曲です。



このアラベスクが入っている練習曲集、こんなにたくさんの種類の楽譜が出版されているんですよ！



出版社や編集者が違うだけで全部同じでしょ？と思われたあなた！残念！！

実はとーーーっても大きな違いがあるのです！それをお伝えするのに、Let It Goの出番デス！！

みんなが知ってる、アナと雪の女王の主題歌Let It Go♪

英語歌詞は
Let It Go〜Let It Go〜　と歌いますが、

日本語歌詞は
ありの～ままの～　ですよね。

でもLet It Goを直訳すると

〔他者の言動に対して〕反応しないことにする
（英辞郎on the WEBより）

なので、ありの〜ままの〜♪は、翻訳者の方が全体像とニュアンスを考えて意訳されたのが分かりますね^^

ではブルグミュラーはどうでしょう？？
それぞれの楽譜の目次をご覧ください。

一例として４曲目のタイトルに注意してご覧くださいね^^


子供の集会


子供の集会


小さな集まり


小さな集会

まとめると、４曲目のタイトルは

子供の集会
子供の集会
小さな集まり
小さな集会

ちょっとずつ違いますね^^
翻訳者や編集者による違いで意訳になっているんです。

子供の集会は、大人のいない子供だけの集まりが想像できますね。仲の良い数人の集まりかな？それとも大勢の集まり？

小さな集まり・小さな集会は、子供も大人もいる少人数の集まりが想像できそうです^^

タイトルが違うと感じる印象も違ってきます。

そして何と、タイトルだけではなく楽譜の中身も意訳されているんです！！

ピアノ講師でも知らない人が多いのですが、実は
スラーやスタッカート、強弱記号が楽譜によって違うのです！

・ブルグミュラー先生の作曲に忠実なのはどの楽譜？

・この意訳はOK？NG？

・ブルグミュラー先生からのメッセージを楽譜からどのように読みとっていく？

その答えは、

・ブルグミュラー先生がどういう人生を生きられたのか
・生きておられた当時の時代背景など

をお勉強すると、意訳のナゾを解明することができます。

どの楽譜を使うか？は、とーーっても大事なことです。
たくさんある楽譜・教材を見極めて生徒さんに使っていただいています^^

そして、周りにたくさんの情報があふれている時代。

生徒さんには、何が正しい情報なのか？と見極める力も身につけてほしいと願い、こういったことも含めてレッスンをしています♪

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