数年前のことですが、家庭教師として指導していた小6の女の子の話です。

 

非常に気の利くタイプのお嬢さんで、頭いいなぁという印象でした。

小6の二人に一人は私立中に進学するという地域に住んでいるため、周りはできる子ばかり

だったようです。

それなのに関心が向くのはおしゃれや流行中のSNS、K-pops。

勉強はちっともはかどりません。

 

ある日、指導教科ではない社会なら好きなのか聞いてみました。

すると

「都道府県名が覚えられない」

というのでびっくり

「それ、4年生の時やったでしょう。」

といいつつ、白地図を見せながら、

「群馬県、どこだと思う?」

と聞いたところ、滋賀県を指したのです。

 

群馬と栃木を間違える子は結構いるので聞いてみたのですが、滋賀県とは!

琵琶湖あるし!(白地図にも琵琶湖は書いてありました)

「天気予報とか見ると関東地方が出てきて、その中に群馬県もあるでしょう?

関東地方の県よ。」

というと、

「天気予報?見ない。アレクサに聞くから。」

 

こうなるのか…

生まれも育ちも昭和の人間として、時代の変化をまざまざと感じたわけです。

便利になったとはいえ、生活していれば自然と入ってきた情報が、今の子にはちっとも入って来ない。

情報に溢れるネットからは関心がありそうな情報ばかりがプッシュ通知されて

興味や関心を広げるひまもありません。

便利になればなるほど情報や知識から隔離されてしまうように思います。

 

と、いうことは、机に向かって勉強しなくちゃならないことが増えるっていうことですね。

今の子どもは、大変だな。