foggy_man -32ページ目

月。

蒼い夜風に紛れて。
このまま側にいたい。
今だからいられる、明日になったらもう意味がない。

今宵の月の欠けてゆくように。
さっき梢にかかっていたそれが、低く彷徨い始めるように。

君もあたしも姿を変える。
今宵ここでこうしている偶然、思いの重なるひと雫を。
無駄にはしない。