foggy_man -27ページ目

TOWER


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エレベーターのあかり
とおい
空までの旅の間
君と
ただのありふれた雑踏になる

ここはあまりにも
ひとびとのくらしから遠すぎて
きっと天国に近いのだろう
だから
なんだか生きている実感がない
開いている窓がないから
海の目の前なのに
潮の吐息すら感じない

閉じ込められたわたしたちを
海がみつめる
とおく遥かな
海がみつめる

ここからわたし一人くらい
ほんとうにいなくなっても
もしかしたらはじめから
嘘だったかもしれないと
地上に降りる頃には
君はわたしを思い違いに出来るかも

とおく不自然に意図的に封じ込めたものであっても
それが当たり前に
薄いシフォンを重ねた
向こう側に目を細めるような
いつか少し無駄に感じて
後回しになるものでいい

ほんとうなんて
あっというまに
嘘に出来るのだから


君とありふれた雑踏になる
広いとおい
海にみつめられる
ただの雑踏になる




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