「チキサニの森」という屋号での活動を再開します。
2025年7月5日に
“地球がなくなるかもしれない”という噂をきっかけに、
昨年の秋から本当にやりたいことを見つめ直しました。
6月までにやりたいことや、
とりあえず一区切りつけること、
心残りがないように過ごしてきました。
そして、
最後に残ったのは
「木にお礼を言いに行きたい」という思いでした。
7月5日、
何事もなく無事に過ごせた日から2か月。
相変わらず災害は多く不安定な日々は続くけれど、
「木にお礼を言いに行きたい」ことだけは
心の中にしっかりと残っています。
だからこそ、
そこからもう一度そこにコミットしたいと思いました。
先日、新潟県の笹ヶ峰高原でハルニレに会いました。
そこで自分がかつて使っていた「チキサニの森」の名前を
思い出しました。
チキサニとはアイヌ語で「ハルニレ」のこと。
雷の神様との間にアイヌモシリ(人間の神様)を産み、
その子に自らの繊維で織った衣を着せた姫神様でもあります。
笹ヶ峰高原には
敷地内にハルニレが沢山みられるキャンプ場があります。
ハルニレのそばにいたくて、
そのキャンプ場で一晩過ごした日の朝、
目の前のハルニレさんに「私たちとした約束は。」
と言われた気がしました。
あの日以来、
関東では奥山に行かなければなかなか出会えないはずのハルニレに、
なぜか行く先々で出会うようになりました。
そのたびに柔らかな風と共に、「あの時の約束は?」と
問いかけられているような気がします。
もしかしたら、かつて「チキサニの森」と名づけたとき、
ハルニレに約束したことがあったのかもしれません。
何の約束をしたっけ?
たぶんわかっているはず。
でも、忘れたつもりになっているのでしょう。
その約束を思い出すためにも──
もう一度「チキサニの森」として活動を始めます。
彼女たち(ハルニレ)からの問いかけを
聞きなおすための新しいスタートです。
まずやりたいことは2つ。
・木や森に「ありがとう」を伝えに行くこと
・日本の樹木を紹介し、讃えること
その輪が少しずつ広がったら、
いつかみんなで一緒に行けたら素敵だなと思っています。