先日東京に行ってきました。
講演会への参加のためだけの上京だったので、
空いた時間に樹木を見に行こう!と目論んでいました。
そうしたら、
思わぬところで、素敵な出会いがちらほらと。
もちろん、意識的にいった場所もあるのですが。
今回はそんな東京の樹木達との出会いと
カフェのお話をさせていただこうと思います♪
あらかじめ行く予定をたてていた場所は、
・日比谷図書館
・浜離宮の徳川吉宗お手植えのトウカエデ
でした。
その他にも、
会いに行っていない都内の樹木を見にいこう!
と思いつつ決められずにいたら、、、
昨年秋にFacebookで知り合った方から連絡が。
初対面で直接会うことになりました。
朝にカフェでモーニングすることにして、
合流しやすい東日本橋~東京近辺で
魅力的なカフェを探していたら、、、
見つけてしまったのです!
レトロ好きなアンテナが反応しまくってしまう所を!
日暮里駅から徒歩10分のところにある「カヤバカフェ」。
昭和13年創業で、平成21年に有志により復刻した喫茶店です。
これはいい!ということで、お誘いして行ってきました。
朝8時に到着したのに、1階はほぼ満席状態。
すごい人気の喫茶店だったみたいです。
「ルシアン」というココアとコーヒーが半分ずつはいったドリンクは
すっきりした甘さでくせになりそう。
コーヒーもいつか飲んでみたいな。
今回びっくりしたのは、
日暮里駅から喫茶店までの道沿いに
巨木があちらこちらにあることでした。
谷中墓地のイチョウ、ソメイヨシノ。
出会わなかったけれどクスノキやカシ類もあるようです。
そして、大雄寺のクスノキ。
カヤバカフェで会うことが決まった後、
図書館でみつけた下町ガイドブックで
何気なくでチェックしていた樹木でした。
でもまさか、道すがら会うことができるなんて。
谷中には巨木が多いのですね!
東京には何回もいっているのに、、、
知りませんでした。
特に印象的だったのは大雄寺のクスノキです。
樹冠が広く伸びていて、
敷地内の墓地をすべて覆いつくすかのようでした。
まるで守り主のように立っている姿には貫禄が。
墓地に枯れ枝が落ちることもあると思うのですが。
このお寺の背景や管理、とても興味があります。
友達とカフェでお話した後は、
浜離宮に。
実は、昔一度行ったはずなのですが、
全く覚えていません、、、(汗)
どこに興味があるかで興味がどのくらいかで
記憶の度合いや内容って変わるものなのですね。
念願の徳川吉宗お手植えのトウカエデ。
トウカエデを中国から日本に持ち込んだのが、
ちょうど吉宗の時代だったそうです。
街路樹などで気軽に使われている樹木ですが、
実は歴史がある、とわかると思い入れが深くなります。
ふだんは若いトウカエデに見慣れているので、
新しい種類の樹木に出会ったかのような感覚におちいりました。
歴史がはっきりしている樹木は
具体的に当時に思いはせることができるので一味違った魅力があります。
自然の樹木とはまた違う誇り高さを感じました。
歴史があるといえば、
日比谷公園のなかにある「首懸けのイチョウ」も当てはまります。
現在の日比谷交差点にあったこのイチョウは、
日比谷通りの拡幅工事の際伐採される予定だったのを、
公園設計者の本多静六がかけあい、
自分の首を懸けて移植に取り組んだのだそうです。
この樹木の前に立つ度に、
本多氏の揺るがない信念があったからこそ
現代の私達はその恩恵を受けているんだな、
ということを再認識します。
そして、管理者の手によって
保護されいることがよくわかります。
大切にされている東京の樹木は、
管理もしっかりしている。
想いと技術。
どちらも必要なことを改めて胸に刻んだ
東京の巨木達との出会いでした。