5月20日(土)、樹木染めワークショップを開催しました。

今回染めたのは「キハダ」。

古くから生薬オウバク(黄檗)と知られ、

アイヌの人たちも使ってきた樹木が

どんなふうに染まるのか、

皆さんと一緒に体験しました。

 

まずはキハダがどんな樹木なのか

紹介させていただきました。

 

キハダの生態、

生薬としての歴史、

染料としての歴史、

そしてアイヌが食料して利用してきた背景

などをお話ししました。

 

また、

オウバクを使用した生薬として

有名な「陀羅尼助」はどんなものなのか、

実際にお取り寄せしたものを紹介しました。

今回取り寄せたのは「大峯山陀羅尼助丸」。

オウバクエキスのほかにガジュツ、ゲンノショウコが

含まれています。

同じ「陀羅尼助」でも会社によって、配合成分が違う

そうなので、好みの会社を選ぶのがいいのかもしれませんね。

 

正露丸の香りを柔らかくしたような飲みすい味。

キハダの苦さも軽減されていました。

 

陀羅尼助丸は、冷えからくる下痢や胃腸不良にもよいそうなので、

冷え性の女性にはいいかもしれません。

 

まあ、キハダそのものが手に入る方は、

単体を持ち歩くだけで充分でしょうか(笑)

 

意外に様々な面を兼ねそなえたキハダの魅力を知ったあとは、

さっそく染めの時間です。

 

ストールに輪ゴムやビー玉、ヒモを使ってしばりをいれ、

2時間ほど煮だした染め液にストールを入れていきます。

温度を80度に保つため、火をかけながら30分。

染め液から布がでないようにおさえながら、

ひたすら様子見します。これがけっこう忍耐がいります(笑)

 

その後一度洗って、今度は媒染液を入れてまた30分。

今回は綿ガーゼ素材なので、布に色が残らず、

水洗いすると黄色い液がダーっと落ちていきます。

思わず「もったいなーい!」と声が。

 

植物によって、また布の素材によって、

色の付きやすさがかわるのが染めの面白いところ。

でも、、、今回は確かにもったいなかったですね。

そのまま胃腸薬として使える液体ですから。

ウールやシルクだと染まりやすいので、

キハダをそめる場合はこちらのほうがいいかもしれません。

 

30分後また洗って、

ソーピング剤につけて、染めが終了しました。

さあ、どんな模様ができるでしょうか。

輪ゴムでとめた方はこちら、

ビー玉や丸く絞りをいれた方はこちら

 

 

最後は記念撮影。

 

「延喜式」には、キハダなどの黄色い染料と

藍を重ね染めして緑に染めていたとの記述があるそうです。

 

色がかわりやすいキハダですから、

藍の葉が手に入ったら夏に重ね染めするといいかもしれません。

今年試みたい!と思っています。

 

次回、樹木染めは8月11日(土)を予定しています。

オニグルミ染めか、

藍が手に入ったらキハダを下地にして染めたいと思います。

藍は樹木じゃないけれど、、、そしたら樹木染めといえるかな、なんて(笑)

 

==================

 

チキサニの森 今後の予定

 

6月11日(日)梵珠山登山

詳細はこちら

 

6月24日(土)阿闍羅山スピリチュアルハイキング

詳細は後日。

 

===================

 

 

チキサニの森視点で青森の自然の魅力や植物の
ちょっぴり役立つ話をご紹介した無料メールマガジン(週1更新)
の登録はこちら↓

青い森からのプレゼント~自然とのつながり方~の購読申し込みはこちら