今回は、ニレ。

私の大好きなハルニレの仲間の紹介です。



第2回目「ニレ」


ニレを誕生樹に持つ人の誕生日は、


1月12日~24日

7月15日~7月25日



「木の癒し ギーゼラ・プロイショフ著」 には

ニレの人のことを

このように説明しています。


「寛容と正義はが、この時期に産まれた人の理想です。

かれらは不安に打ち勝つ力があり、勤勉で創造的、

そして信頼できる人柄です。

多くの作家がこの時期に生まれていますが、

それは、ニレの日生まれの人の、

創造的な感受性を示す証しです。」



杉原 梨江子さんの木精占いでは、

ニレの人は気品があり洗練されていますが、

明と暗の両方を兼ね備えている、と解説しています。

1月生まれの人と7月生まれの人では少し性質が異なるようです。

面白いですね。


詳しくはこちらをご覧ください↓

http://sq-life.jp/mokusei/0112.shtml




↑ 梵珠山のハルニレ


ニレは、北半球の温帯地方に広く分布する樹木で、

ヨーロッパ、シベリア、アメリカ、そして日本に分布しています。

日本では、北海道や東北では沢沿いや豊かな土壌の場所などに

よくみられる木ですね。

北海道では街路樹としてポピュラーなのだそうです。

今度みにいきたいな、と思いました。

関東地方でも街路樹に使っている所がありますので、

探すとけっこうあちこちにあるのかもしれませんね。


アイヌでは、樹皮から繊維をとるために使用してきた

生活には欠かせない樹木だったようです。

世界の創生の際にもハルニレは関わっているようで、

いかにアイヌの人達にとって大切な木であったかがわかります。


ヨーロッパでも昔から家畜用のえさとして

農家に親しまれてきたようです。

また、家具や車輪、棺桶の材としても

利用されてきた歴史があります。

(木々の恵み フレッドハーゲネーター著より抜粋)


薬用としてのニレは、内皮を煎じた飲み薬が風邪や咳、

下痢、内出血、熱などに使われてきたようです。

収斂作用があるので、傷の手当てにもよいそう。



ビンデンのヒルデガルドが素敵な言葉を残しています。


「ニレは幸福の木。

他人に対する妄想や仲たがい、想いこみなどがあっても、

ニレの木があると魔物はそれを激しい怒りや諍いなどに

膨れ上がらせることができない。

ニレの木でお風呂をたいてつかると、木が怒りや悪意を

取り去ってくれ、幸せな気分にしてくれる。」



↑ イングリッシュエルム(イギリスにて)


私達人間にとってとても身近な木だったニレですが、

ヨーロッパとアメリカではほとんどが

「ニレ立ち枯れ病」に罹り、

大きく育つことができません。


すべての生命はそれぞれが地球上で

役割をもって生きています。


多くの樹木達も各自の性質をもって、

地球を支えている存在といえるでしょう。


そんな樹木が消えていく。

それは何を意味するのか。


樹木達のメッセージに耳を傾けなければ、

と思うのでした。