民話に「芋掘り長者」というのがある。

 

芋掘りの名人だが、

貧乏であまり賢くない藤五郎。

そんな彼が、ある時、お嫁さんを貰う。

 

藤五郎は、いつも掘った芋に

こびりついている“輝くもの”を、

すべて自宅の納屋に

ほったらかしにしていた。

これをお嫁さんは見つけてビックリ仰天。

 

とんでもなく大量の黄金の山が、

自宅の納屋に積み上げられていたのだ。

あんまり賢くない藤五郎は、

黄金が高価なものだということを

知らなかったわけだ。

 

さっそくお嫁さんは藤五郎に、

芋の掘れる場所を教えてもらう。

結果、夫婦は大金持ちに。

めでたしめでたし……。

 

当然、黄金というのはたとえとして

考えるべきなのだろうけど、

自分は本当はものすごく大きな価値がある、

あるいは価値のあるものを持っているのに

気づいていないだけ、

というのはよくあることなんだろうなあ、

と思う。

 

しかし何より、それに気づかせてくれる人が、

一番大切なのだろう。

そういうことをこの民話は教えてくれる。