今日はちょっと有名な本。
なんといっても
「タイトル」がいいですよね。
同じ作者の本、
ほかにも出てるみたいです。
30代後半から
匂いがわからない、
幻視がある、
異常感覚がある…などの症状があり
最初は「うつ」と診断され
でもその「うつ」の副作用に苦しみ、
その後
若年性レビー型認知症と診断された、
という作者の体験談です。
今は認知症状は改善し、
自律神経障害だけ残ってる…とか。
認知症の定義って
そもそも
「不可逆」で「進行性」。
なのに治るのか…っていう疑問は
残るんですが、
体験談として興味深く読みました。
(どういう経緯で
レビーって診断されたのか
この本には記載がなくて。
他の本にはあるのかしら。
そっちも知りた~い。)
たとえば
「お風呂=気持ちイイもの」
ってみんな思ってるけど
異常感覚に悩む作者には
どんなに熱いお湯でも
寒くて寒くてつらかった、とか。
これって
認知症の方が
お風呂を嫌がる理由の
一つなのかもしれませんね。
あとね、
「多くの医師と知り合ううちに
患者が思っている、
闘病において
医者が敵を熟知し
最強の武器をそろえ
その武器を操って
自分を苦しみと不安から
救い出してくれる
っていうのはファンタジーだと
わかった」
っていうのは
ものすごーくうなづきました(笑)。
でも
患者さんはやっぱり
そう思ってるんですよね。
そこに大きなギャップが…。
「医者は
複雑で曖昧で困難な戦況の最前線で
役に立たない武器だけしか持たない。
なのに
患者や家族から期待されていて
医者だって困ってるのだ」
作者は
聡明な方ですね(笑)。
わたしも
患者さん側から見た世界、
本を通して
勉強させていただきます。
いつもお読みいただき
ありがとうございます。
今日は何位かな↓