最近
食事も食べず
ずっと眠っているAさん。
呼びかけたら
うっすら目が開くけど
またすぐ眠ってしまいます。
入所期間も長く
職員はみんな
Aさんが大好き。
元気だったころは
アイドルのような存在でした。
ご家族も
「このまま
施設で最期まで
看て欲しい」
と希望されています。
ある朝
職員が
「先生、
わたしどうしてもAさんを
お風呂に入れたい。
お風呂が好きだったから
お風呂に入ったら
元気が出て
目が覚めるかもしれない!」
血圧は大丈夫。
酸素濃度も大丈夫。
でもこの状態のAさんを
お風呂に入れるって
どうなんだろ~。
ベッドから
ストレッチャーに移すのも
久しぶりなんです。
「え~
お風呂入れるの?
チャレンジャーすぎない?」
ってスルーしたけど
午後になってまた
「先生、
やっぱりお風呂に入れたい」
…そこまで言うなら
入れましょう!!
何かあったら
わたしが責任を持つっ。
幸い何事もなく
ご本人も
気持ちよさそうな表情(たぶん)。
ご家族に報告したときも
「え!?あの状態で
お風呂に入れたんですか?」
って驚かれるかと
心配したけど
「すっきりして良かったです」
って喜んでくださって、ホッ。
わたしたちの
自己満足だったかもしれないけど
本当はAさん、
しんどかったかもしれないけど
それでも
「どうしてもお風呂に入れてあげたい」
っていう職員の気持ちが
嬉しいな~って。
愛だよね、愛!
いつもお読みいただき
ありがとうございます。
今日は何位かな↓