うちの施設では
入所時に
「心肺停止のとき
病院に搬送を希望するか」
だけ伺っています。
看取りの話が出ていない、
息がある状態の急変は
基本救急搬送していますが
完全に
息が止まった状態で
発見された方は
正直、超高齢者、
搬送しても
息を吹き返すことはないので
「そのまま施設でお見送り」
という選択肢もあっていいかな、と。
病院搬送=心肺蘇生になるので
肋骨バキバキ折れちゃうし
呼吸器つけられちゃうし
おまけに
99.99%よみがえらないので
警察来ちゃうし
「平和なお見送り」には
ほど遠いんですよね。
家族はびっくりしちゃうけど
高齢者の突然死は
本人にとっては
悪くないですしね。
ほとんどのご家族は
「心肺停止時は
施設で」
を希望されています。
さて。
何度も何度も
入退院を繰り返しているAさん(女性)。
コミュニケーションも難しく
食事も含め
すべての生活動作に
介助が必要な方です。
状態的にも
いつ寿命が来ても、
不思議でないAさん。
「息があれば
救急搬送しますが
完全に止まっていたら
施設でお見送りにしませんか」
と何度も息子さんに言うのですが
「…いえ、
病院で手を尽くして
それでお医者さんに
もうだめですって言われるまで
諦めがつきません」
って。
医者の立場からいえば
「…Aさんに呼吸器とか
心臓マッサージとか
かわいそうやん…」
なのですが
息子さんの気持ちは
まーったくブレず
ここまでブレないなら
それはそれでいいのかな、と。
いろんな生き方、
送り方を
選択できたらいいですよね。
…ご本人は
どう思っているのか
わかりませんがね…。
お読みいただき
ありがとうございます。
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