最近、
胃ろうの方を診る機会は減っていますが
今週末から
久しぶりに一人胃ろうの方を受け入れします。
以前に比べて
胃ろうを希望されるご家族は減ってますね。
マスコミの力は偉大です(笑)。
まだ実際には患者さんにお目にかかっていないのですが
事前情報では
簡単なコミュニケーションなら取れるということ。
声が出せるなら
おやつくらいは召し上がれるようにならないかなあと
期待しています。
胃ろうの方の経口訓練に一番欠かせないもの、
それはご家族の理解です。
どうしても誤嚥性肺炎のリスクは増えるので
それでもトライしてもいいと言ってくださる方でないと
リスクを取りにくいのです。
口から食べなくても困らない人に
肺炎を起こすかもしれない治療、訓練をする。
しかもその結果良くなるかどうかはわからない。
信頼関係が必要です。
かなり昔ですが、何かにつけてすぐ
「訴える!!!」
と騒ぐ奥様がいらっしゃいました。
ご主人は胃ろう、寝たきりだったのですが
「全然経口摂取訓練をしてくれない」
といつも怒っていらっしゃいました。
‥‥いや、怖くてできないでしょう。
万能とはいきませんが、
「このお医者さんなら
何があっても諦められる」
そんなお医者さんになりたいと思っています。