間質性肺炎と 難治性喘息の患者さん
70代の女性の
患者さんは、30数年間
・ステロイドの吸入
・ステロイドの点滴
・ステロイドの内服
を続けてこられました。
数年前から間質性肺炎になられていつも呼吸が苦しいという状態で何ともならずに当院に来られました。
※写真は例です
普通、西洋医学の呼吸器内科は
間質性肺炎は漢方薬を飲めば悪化する、あるいは漢方薬で発症すると言われてすごく嫌われています。
私はそんなことはほとんどないはずと思っています。うちではそのような経験がありません。
これは病名投与、エビデンス漢方といって東洋医学診断をしなくてお薬を出しているからです。
これでは目をつぶって運転しているのと変わりありません…
それから考えれば、一方で潤しながら
一方で、去痰していくというのが正しい治療になってきます。
そう考えて、煎じ薬を考えました。
特に痰を直すために
去痰するように考え
また理気作用を強めて直し、
体を温めるようにしました。
すると、当院に来て、まだ1ヶ月も経ってないのに来られる時に歩くときに喘鳴がほとんどしなくなって来られました。
椅子に座ったときに聴診したら
まだ喘鳴が残っているものの、
表情はずいぶん明るくなって、
呼吸困難がだいぶ楽になってきましたと言われました。
【 間質性肺炎】
これが西洋医学では、治らないと言われている間質性肺炎、30数年経って難治性喘息の人を治療した結果です。
私は必ず良くなっていくのではないかというふうに踏んでいます。
おそらく湿度の変化または気温の変化に、長年のステロイド剤の投与によって弱くなっていると思われるので、梅雨夏秋冬のそれぞれの季節を乗り切るように薬を考えていけば、きっといつもゼェゼェしているという状態がなくなることは遠くなくやってくると思います。
皆さんも、何か困っている病気があれば相談していただければ、私にとってこれ以上の喜びはありません。