連休後半。久しぶりの雨だ。
桜の花も散って花水木は散りかけている。
今はニセアカシヤの白い花が藤の花のように木全面に咲いている。
もう初夏だ。
和泉山脈の山肌は薄い緑の若葉の衣装を着けている。
紀北の里ではまだウグイスの声が聞こえる。
山の稜線を覆うように雨雲が降りてきた。
屋根に雨粒が音を立てて落ちて来た。
僅かばかりの畑の中で黒い傘を差しながら百姓仕事を二人のおいやんが野良仕事を続けている。
空豆もエンドウも新玉のねぎあけも終わった。
今度は何を植え付けているのか。
黒いビニールシートが被せられた。
畦の上に腰掛けて一服を始めた。
おいやんの麦藁帽子から煙草の煙が流れている。
紀州弁の会話が聞こえる。
季節の会話も夏模様に変わった。
