最期は出来るだけ自分の家で過ごさせてあげたい・・・そう思っても、現実問題そう簡単ではありません。どうしても面倒をみきれなくて、施設への入居を決める方も沢山いらっしゃいます。


では、どういった基準で施設を選べば良いのか?いろんな角度から見ていきたいと思います。


まずは利用する家族の要介護度から判断してみましょう。この介護度によって入居できる施設が変わってくるので、入居が可能かどうか事前に確認するといいでしょう。次に費用です。本人の年金や預貯金でまかなえるのか、家族が金銭的に援助する必要があるのか、施設への入居の前には、十分な資金計画を立てる必要がありますね。


また、ショートステイなども利用して施設の雰囲気を見てみるのもおススメですよ。

介護は一人で抱え込まないのが大切と以前書きましたが、無理なく介護を続けるためには、介護者の心身の負担を減らす工夫が何よりも大切。例えば一人でも多くの相談者を見つけることも一つの手だとか。


普段から兄弟や配偶者、子供などとよく話をし、協力体制を整えておくのです。普段介護しているあなたに代わって、誰かがちょっとした手続きを代行したり、電話で愚痴を聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなるはず。何度も記事にした訪問サービスも大いに活用しましょう。介護の負担をグッと減らすことができます。


また、忘れてならないのが「自身の健康管理」!介護者が倒れてしまっては元も子もありません。頑張りすぎず、ちょっといい加減なぐらいでちょうど良い。そんな気持ちで無理のない介護を目指しましょう。

介護が必要になった時に受けられる「介護保険」とは、心身の状態に応じた介護サービスを、費用の1割負担で受けられるという保険制度です。


介護する側の負担を出来るだけ軽くし、介護を国民全体で支えるために40歳以上になると高齢者の人も含め、すべての人に保険料を納める義務があります。介護制度を支える大切な保険料なんですね。


65歳以上の方が「第1号被保険者」。40歳~65歳未満の方は「第2号被保険者」と分けられています。


利用するまでの流れを簡単に書きましょう。


申請→調査訪問→審査→認定→ケアプランの作成。

 

ここまでの流れを経て、ケアプランをもとにサービスが利用出来るのですね。ホームヘルパーやショートステイなど、様々なサービス内容がありますよ。

訪問介護や訪問看護の他にも、陽心会にある在宅サービスをご紹介します。


まずはテクノエイド。障害のある方を支援するための手すりの設置や段差の除去。そのための住宅を改修するための相談もOK。車いすや介護ベッドなどの介護機器のレンタルや販売も行っていますよ。


買い物や調理が困難な方には、給食サービスが用意されています。栄養士がたてた献立をもとに作られた弁当を、月曜から土曜まで出来たての状態で宅配。糖尿病や高血圧など、治療食を要する方にも対応しています。


また、こういった介護が必要になった時に受ける介護サービスは、各市町村の窓口で要介護認定の申請を行わなければ受けることが出来ません。在宅介護支援センター若狭では、忙しくて申請に行けない人のために代理申請も行っていますので、時間を作れなくて困っている方は是非相談してみて下さい。

沖縄にある陽心会は、自宅で受けられる訪問サービスに力を入れています。

「在宅総合ケアセンター陽心会」では、在宅での生活を支えてくれる各種サービスの拠点。自宅を病床に!をモットーとして、家族や利用者本人の希望を伺いながら、在宅介護に必要な福祉・保険・医療サービスを、24時間365日行っています。

利用者が要介護状態にあっても、可能な限り自宅での生活が出来る支援をしています。何度か記事に書いた「訪問看護」や「訪問介護」なんかがそうですね。

「自宅で老後を過ごす」ということは、精神衛生上でも思っている以上に大切なことだそうですから、本人が望む限り自宅にいられる工夫をすることは、こういったプロの手を是非とも借りたいものです。

沖縄にある陽心会では、グループ全体で医療、介護をカバーする医療法人です。介護や医療のサービスには、直接施設に行かなくても自宅で受けられるものが沢山ありますが、陽心会系列の辻町若狭クリニックはそういった訪問診療サービスを積極的に展開しています。


病院が嫌いな人や、寝たきりで移動が困難な場合は、是非とも利用するべきだと思います。血圧や脈拍の病状チェックや、床ずれの予防と手当。薬の管理やカテーテル類・在宅酸素療法機器の管理や交換など、その内容は多岐に!


けっこう細やかな対応をしてもらえるんですね~。これなら、私の祖父のように外出が嫌いな人でも安心です。


時には手術などの緊急を要する事態に陥ることもありますが、大道中央病院では24時間365日、万全の医療体制を整えています。先進の技術を持ったスタッフが的確な対応をしてくれるので、緊急時も安心です!

祖父が体調を崩し始めた時、最初はデイサービスを利用していたのですが後から祖父が出かける事を嫌がるようになり・・・という記事を以前書きましたが、全般的に男性はそういった傾向が強いようです。


私が聞いた中では「自宅にいたい」といった人は全員が男性です。デイサービスなら美味しい食事も出るしプロのケアも受ける事が出来るのに、何故だろうと不思議だったのですが、叔母の話を聞いて納得しました。


叔母が祖父のデイサービスの付き添いをした時に、女性グループは初対面でも楽しそうにお喋りしていたのに対して、男性グループはまるで葬式のように誰も喋っていなかったと言うのです。


昔からコミュニケーション能力は女性の方が高いとされていますが、年を取るとそういったところが顕著に出るのでしょうか?誰とも話ができなければ、行きたくなくなるのは当然の事だと思いました(汗)

沖縄にある陽心会では、自らが動いて自宅に戻ることを目指しています。

祖父のように病院が嫌いなタイプは、出来るだけ自宅で過ごしたいと思いますが、介護度が重くなればそれもだんだんと厳しくなってしまいますよね…^^;

昔は大家族ですし介護の負担も軽減できていたのですが、ここ沖縄でも核家族がほとんど。誰かが倒れたら付きっきりでの介護になり、介護疲れに悩んでしまう人も多いです。なんだか育児にも似てますね。育児も介護も、孤立するのが一番辛い事です…。

そういった孤立をなくすためにも訪問サービスは上手に活用するのが手だと思います!陽心会でも、こういった訪問サービスには力を入れてて、「訪問診療」「訪問介護」「訪問看護」など様々なサービスがあるんですよ!

祖母は体調を崩した時、積極的に施設の入居を決めましたが、祖父の方はそうでもありませんでした。


最初はデイサービスを利用していたのですが、それも最初の内だけ。次第に嫌がるようになり、ほとんど自宅で過ごしていたようです。


私は学生の頃の老人施設ボランティアの経験から、施設での生活はそれほど嫌なものではないと感じていたのですが、祖父のように人によっては施設や病院に行きたくないという人もいるのですね。なので、介護や医療のサービスを利用する際には、自分のライフスタイルにあったものを選んでいく必要があると実感しました。


祖父のような外出を嫌がるタイプの人には、訪問診療や訪問介護などの、在宅で受けられるサービスなどが向いているのかもしれません。

最近、私の祖母が入院をしました。


一年ぐらい前から祖父が脳梗塞で倒れて施設に入って以来、祖母も体調を崩すようになっていて、最近では頻繁に娘やお嫁さんにお手伝いを要求するほど。心のどこかで、申し訳ないと思っていたのでしょう。よく自分から「施設に入居したい」と話していました。


これまで元気だった祖母が急に弱ったことにより、孫世代の私にはまだまだ先だと思っていた介護が急に身近に感じられるようになりました。私も結婚して離れた場所に住んでいるので、祖母のお見舞いにはなかなか行けません。家に一人でいるのが寂しいとも話していました。


同居している家族もいないし、一人で家にいるよりは、話し相手がいる施設に入りたいといった祖母の気持ちに共感しました。逆に、家族以外に祖母を見てくれる存在があることは安心できることでもあります。