家の中で羽アリを見つけると、不安になる方も多いと思います。ですが、羽アリはすべてがシロアリとは限りません。まずは見分け方と、あわせて確認したい被害サインを整理しましょう。





暖かくなる時期になると、「家の中で羽アリを見た」「これってシロアリですか?」というご相談が増えてきます。

結論から言うと、羽アリを見つけたからといって、すべてがシロアリとは限りません。

ただし、シロアリの羽アリだった場合は、すでに床下や木部の内部で被害が進んでいることもあるため、放置はおすすめできません。
 

まず確認したいのが、羽アリの見た目の違いです。

シロアリの羽アリは、触角がまっすぐで、胴体にくびれがあまりありません。さらに、前の羽と後ろの羽がほぼ同じ大きさなのが特徴です。

一方で、クロアリの羽アリは、触角がくの字に曲がっていて、胴体にくびれがあります。また、前の羽の方が大きいという違いがあります。
 

ただし、実際には動いていたり、羽が落ちていたりして、見た目だけで判断しにくいことも少なくありません。
そのため、羽アリだけでなく、住宅の中にほかのサインが出ていないかもあわせて確認することが大切です。
 

代表的な被害サインの一つが「蟻道」です。
蟻道とは、シロアリが土や木くずなどを使ってつくる通り道のことで、基礎の立ち上がりや木部の表面に土の筋のように現れることがあります。

 



この蟻道は、乾燥や光を避けながら移動するための経路で、見つかった場合は注意が必要です。

次に確認したいのが、木部の食害です。


シロアリは木材の表面を少し残したまま内部を食べ進めることがあるため、見た目では大きな異常がなくても、中が空洞化している場合があります。


木がもろくなっていたり、触ると崩れたりする場合は、被害が進んでいる可能性があります。

 

 

 

また、基礎に沿って伸びる蟻道も見逃せません。

 

 

 


こうした跡は、床下から土台へ侵入しているサインであることがあり、放置すると被害範囲が広がる原因になります。

ご家庭で確認するときは、羽アリを見つけた場所、数、時間帯をメモし、できれば写真を撮っておくと判断材料になります。


あわせて、床がふかふかする、扉や窓の建て付けが悪い、木部に違和感があるといった症状がないかも見てみてください。

羽アリは、必ずしもすべてがシロアリとは限りません。


しかし、蟻道や木部の食害跡など、ほかのサインが重なっている場合は、早めの確認が被害拡大を防ぐ近道になります。
判断が難しい場合は、見た目だけで決めつけず、状況を整理したうえで点検を検討することをおすすめします。