ちょうど入院して1週間がすぎたころ、
大学生の研修生が僕の介護についた。
初々しい感じの看護学生が、世話してくれた。
なんとも要領の悪い感じの女の子だった。
ちょうど、風呂にも入りだしたころで、
できれば毎日、風呂に入りたい。とこの子に予約をお願いした。
たかが、風呂の予約を一生懸命してくれたおかげで、
珍しく毎日風呂に入れた。
当然、一人で風呂に入れないので、
いつも誰かに全裸を見られていた。
最初は、やっぱり恥ずかしいと思ったけど、
だんだん慣れてくるもんなんですねw
左手が動かないので、右手や右側の体や、背中は洗ってもらってました。
看護学生の子は、いつも帰る時に手紙を書いてくれました。
そして最終日の前日、いつものようにリハビリに連れてってもらった時に、
早く着きすぎて、少し世間話をした。
毎日やってくる面会の友達の話や、倒れる前の話だ。
たわいもない話だったけど、この日はなんか機嫌も良くがんばって話した。
翌日の最終日に彼女が話してくれました。
「実は、昨日わたし、うれしくて号泣しちゃたんですよ。」
ん?なんで?
「○○さんが、話してくれてうれしかったんです。」
どうやら言語障害がひどかったので、
あまり余計なことは話さなかったので、
嫌われてると思ったらしい。
違うー!!!!
しゃべれないんや!w
きちんと感謝してますよ。
いま、改めて
ありがとう。