じゃんけんぽん
グーチョキパーで勝ち負けを決める、例のあれ
日本人なら誰もが知ってるやつだ
なんかふと頭を過ぎったのが、幼少期、小学生ぐらいの頃、
じゃんけんの掛け声も地域差や、年代差が大きく左右されると思うのだが、
僕らの頃の定番は
『じゃんけん~、ださんがま〜け〜の、ドカパンパ!』
これが支流だった
これの応用として、
『じゃんけん、ださんがま~け〜の、も、ん、く、なしっ!』
ってのもある
ださんがまけ、とは、所謂、出さないと負けですよってこと。
ちなみに、あいこになった場合は、
ひたすら、
『ドカパンパ!…パッ!…パッ!…パッ!…』
という具合に省略されてゆく
ドカパンパってなんだろう
ちなみに、文句なし!バージョンであいこの場合は、
『文句なしっ!…しっ!…しっ!…しっ!…』
のエンドレス
なんなんだろう、この文化。
んで、そんなことを言いたいわけじゃなくて、
その幼少期に昼休みやらに、サッカーやら、野球やら、ドッチボールやらでクラスのほとんどの男子が遊んでいたわけだが、
そのチーム分けをするときに大抵、『取り合いこ!』
という掛け声のじゃんけんでチーム分けをしていた
大抵、そのやる球技の得意な男子2人が、クラスの男子をじゃんけんで勝った方から、選別して行くという、
ドラフトにも似たある種残酷な方法でチーム分けをしていた
とりわけ、運動神経の良い僕は、いつもそのチームを選別する、取り合いこ!じゃんけんの代表者だった
要するに、名前をつけるなら、タダマツチームと
誰々くんチーム。
みたいな感じ。
取り合いこ!が始まる
一巡目はその代表者の次に、要するにクラスで3番目ぐらいに運動神経の良い子が選ばれる
3巡目ぐらいまでは、ほぼほぼルーティン
だいたい誰を指名するかはほぼ決まっていて、
何番目に指名されるかより、今日はタダマツチーム
明日は誰々くんチーム、ぐらいの違いぐらいしかなかった
4巡目、5巡目、あたりになると
見極めが難しい。
運動神経云々よりも、こいつの方が好きだから…ってゆう人間性の部分を評価されて行く
中には、たかだか昼休みのチーム分けのじゃんけんなのに、
5巡目、6巡目ぐらいのこになると、
手を合わせ拝み、頼むー、俺って言ってくれー!
ぐらいの祈りをこちらに向けてくる
そして、望み通り選ばれると安堵と興奮で、
まだ試合は始まってないのに、もう終わったー!よかったー!ぐらいのはしゃぎよう
僕はいつもそれを選別する立場にいた
支配者だった
そして、最後にもっと残酷なことが待ち受けている
クラスの男子が偶数人なら交互に別れて終わるのだが、たまに奇数人の時がある
その場合、1人余ることになる。
普通だいたいどんなスポーツでも1人でも人数多い方が有利に運べるだろう。
しかし、もう何巡目かもわからない取り合いこの最後の1人を選別するじゃんけんは、
『いるいらん!』
と、呼ばれていた。
じゃんけんで勝った方が、いるのか、いらないのかを決めるのである
時折、じゃんけんで勝ったにも関わらず、その最後の1人を目の前にして、『いらん!!!』
と、豪語する男子もいた
おい、ちょっと待てよ
その子の身にもなってみろよ
最後の最後にいらん!って…
僕は、僕がいるいらん!のじゃんけんで勝ったときには、
例えどんな奴でも(大抵残るのは鈴木だったけど)
いる!の選択をしていた
例えそいつがどんなヘマやミスを犯そうとも、
僕はいるいらん!で、とった最後の1人に(鈴木)
常にパスを供給した
そいつはいつも嬉しそうだった
だから僕はいつの間にか、運動神経の悪い子たちから慕われた
優しい、と。
2016年、師走の始まりにふとそんなことが頭をよぎったので、
書いてみたけど、特に意味はありません。
強いて言えば、僕はあの頃の僕を取り戻そう
あの優しかった独裁者時代を…
民(クラスメート)の幸せを願っていたあの頃を…
P.S.、
その幼少期、クラスの人気者であったこの僕でさえ、
時折、クラスの男子(民)から茶化されることもあった
その時は決まってこう言っていた、
『けっ!この、小作民が!』
担任の先生が驚いていた顔を覚えている
日本の夜明けぜよ