私は、暇だった。平凡で当たり障りない日だった。
暇潰しにかけたラジオ。夕方近くの番組は、とても平和な内容だった。
しかし、ラジオの音に負けないくらいに蝉の鳴き声が、外の夕景に響いてる。
私は、窓枠に腰かけてぼぉーっと外の夕景を眺めていた。
学校内には、帰宅を促すチャイムも鳴っている。
しかし、私は帰らない。待ち人がいるから。同じクラスの友人九ノ瀬遥を。
私は、遥がなかなか来ないのでイライラしてきた。すると突然、聴いていたラジオからノイズ紛れのニュースが流れ始めた。
「緊…ニュース…す。至急…ちらに映…を繋げま…。」
すると、どこかの大統領が泣きながら話していた。何故か、そこだけはノイズ入っていなくて不思議だった。
「非常に残念なことですが、本日地球が終わります。皆様素敵な人生を…」
とこう言った。蝉の鳴き声は、ピタッと鳴り止んだ。