ジャムおじさんがパンを作っている時
命の星からたくさんの流れ星がパン工場に降り注いで
パンに命が宿ってアンパンマンが生まれたそうです。
映画「それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ」
なんとなく買ったDVD。ヤバイ。けっこうくるモノがあります。
海に捨てられた人形をアンパンマンがパン工場に持ち帰り、
その夜命の星のかけらがその人形に宿り、
人形は「ドーリィ」となって、命を得ました。
「生きてるって素敵!」と楽しいことばかり、自分のしたいことばかり、
他人より自分が大事、やりたいことだけをやって遊ぶだけの日々を過ごすドーリィ。
でも。
なんだかつまんない。
やりたいことだけしてるのに、なんかすぐ飽きちゃう。
ほかのみんなが協力し合って何かを成し遂げている様や
アンパンマンが困っている人を助ける様を傍目で見ていると、
一人ぼっちのドーリィはなんだかもやもや嫌な気持ちになる。
ドーリィは訊きます。
「何のために生まれて、なにをして生きるの?」
アンパンマンは答えます
「僕は困っている人を助けるために生まれたんだ」と。
うそ。そんなわけないよ。自分が一番大事なはずでしょ?
ドーリィの言うこと、正直、私だって解らなくはない。
楽しいことだけして生きていきたい。
アンパンマンはああいうけれど、ちゃんと(?)迷うキャラクタもいます。
ロールパンナちゃんにも、ドーリィは尋ねます。
「ロールパンナちゃんは、何のために生まれたの?」
彼女は「わからない…」とこたえ、
「アンパンマンは、困っている人を助けるために生きるって言うけど、嘘だよね?」
というドーリィの言葉に
「嘘じゃないよ。アンパンマンはそうなんだ。でも、私にはできない…」と
すごく、人間的というか、全員が善人! って感じじゃあなくて、
ここだけ大人でも難しいと感じるシーンまであって。
「やりたいことだけしているのに、何かが足りないって気がして。
でも、それが何か、解らないの…」とドーリィは泣きます。
そして異変が。
胸に宿った命の星の光が、だんだんちいさくなってきているのです。
「どうしよう、このまま命の星が消えちゃったら。また人形に戻るのはイヤ!」
「アンパンマンの命の星は、アンパンマンの体に溶け込んだのに、
どうして私の命の星は、体に溶け込まないの!?」
「アンパンマンと私、何が違うの!?」
ますますパン工場の人たちにつらく当たってしまうドーリィ。
命の星が溶け込むか否か、なんて、
ドナーさんの骨髄が、わが子の体に生着するかしないか、みたいで
ダブっちゃってもう。
そして、バイキンマンの作った強力な巨大ロボットが、町を襲います。
ロボットに捕まって、投げ捨てられそうなドーリィをアンパンマンは助け、
ドーリィをかばうため、ロボットの攻撃の盾になります。
マントが破れ、とべないアンパンマン。
ロボットのはく炎のような攻撃で、だんだん体が石になっていく。
「逃げて。もう私なんかのためにがんばるのはやめて!」
そういうドーリィに、アンパンマンはちょっとだけ振り返って、二コリ、と笑います。
そして最後ついに全身が石になって、アンパンマンから命の光が抜けてしまい、
もう新しい顔を焼いても元に戻らなくなってしまいます。
私、自分がツライ時、ピンチなとき、それでも、アンパンマンのように
「僕が、守るから!」と、立ち向かえるのかな。
勝ち目がなくて、ぼろぼろになって。
優しく、「もう、がんばらなくていいんだよ」と言われた時、
笑顔で、それでも最後まで、戦い抜くことが、出来るのかなあ……。
数週間前の写真です。
見づらいですが、末端…指先とかが、抗がん剤の副作用で黒ずみ、皮がはがれてきました。
脱毛も。
でも、クリーンルームには、抗がん剤を使う子がほとんどなので、
みんなおんなじように毛が抜けていて、違和感ゼロです☆
わが子は遺伝子の病気ですが、
丈夫で健康な血液が作れない病気なので、
抗がん剤によって、自分の骨髄を作れなくして、
空っぽになったところへ、ドナーさんの骨髄を入れるのです。
遺伝子は問題のあるままだけれど、ドナーさんの骨髄が生着すれば、
これから先、ずっと健康な血液を骨髄が作ってくれるのだそうです。
そう、で、生着したか、しなかったか
もうすぐ検査結果が出るそうです!!!
あああああ。
不安と期待が入り混じった、もやもやした気持ちでいっぱいです。
命の星、
うちの子にも、
溶け込んでくれるといいなあ!