保健所での相談が終わり、すぐに私は妻の実家に連絡をとりそのまま向かいました。一刻も早くしないと長女が毎日のように泣かされる日々が耐えられなかったんだと思います。そして、妻の弟さん、父親にこれまで家庭内で起きていた出来事を含め、保健所での相談内容を伝えました。そして、父親に「このままでは自分も長女も耐えられないので、精神科へ入院してもらうつもりです」と伝えました。さすがに精神科という響きに、当時父親も驚いた様子を見せましたが、変に粘られるのは困るため、続いて私から「これまでの結婚生活で、奥さん、例えば夕方の洗い物は10年以上やってくれません。いつも自分がたまりきった状態から片付けます。でも、そんなことをお父さんに言う気持ちは全くありませんでした。それは自分が我慢して片付ければ済む事ですから。でも、今回のように長女がありもしないことで泣かされている状態は、それとは違います。私はその事にこれ以上我慢が出来ないので、精神科へ入れます」と伝え、最後は納得してもらいました。

 

その後、保健所へ親族の許可を得た事等を伝え病院の受入体制の調整期間に2ヶ月位は要したと思います。自分の中では、保健所の相談が終わった日に結論は出ていたのですが、心のどこかで「病院へ入れる前に何とか以前の状態を取り戻してくれないか」と思っていました。しかし、取り戻すどころか、以降もそれまでと同様の行為や、過去にやらなかったような事まで起きるようになり、この2ヶ月間がかなり長く感じた事を記憶しています。

 

妻は深夜に長女や私の部屋に来て、怒鳴るように話し始め、「自分の身体からこんなに匂いがするのに、何故言わなかったんだ」というような、ありもしないことを言い始め、時には長女の部屋机に置いてある物を深夜に床にちらかしたり、早朝に長女を連れて私の部屋に入ってきて、「土下座して私に謝れ」などと言い始めたり、私の微かな期待を見事に裏切る行為ばかりでした。長女が、自宅で泣かされ沈んでいる姿を何度も目にしました。途中あまりに見かねた日に、長女へお母さんを入院させる旨を伝えました。それも、室内に録音機が仕掛けられている可能性があり、本人には知られないようにするために、紙に書いて長女に見せて伝えました。またこの後に、妻の弟から入院予定の病院について、「評判が微妙な口コミがあるから、他も考えた方がいいのでは」等とメールが来ていました。でも、これらの出来事を知る私が、弟からのメールに対して全く反応する気持ちにはなれませんでした。待たされた2ヶ月の間も苦しい思いを私と長女がしてきているのに、新たな病院を探してさらに入院させられない期間が長くなる事など、私には到底考えられない事だったからです。

 

そして、相談日からおよそ2ヶ月が経過した10月の終わりの入院日を迎えました。私はいつものように出勤時刻に合わせて自宅をでて、とある待ち合わせ場所に向かいました。事前に医師から、「入院する日は、本人を説得する事が難しいと思いますので、出来るだけ多くの身内を集めて、みんなで本人を説得した方がいいと思います」と言われていたので、妻の兄弟、父親にも同行をお願いしていました。でも、予定の時刻にはご兄弟の2人だけでした。お父さんには来てもらえませんでした。

 

その後、私含め3人で自宅へ入り、本人の説得にあたりました。でも、やはりというか素直に応じるわけもなく、私に対して「よくも裏切ったな。おまえとは離婚だ」等と繰り返し返すのみ。一行に布団から出ようとはしませんでした。やむを得ず、近くで待機していただいていた保健所の担当者2人にも来てもらい説得し、やっとの事で自宅から連れ出す事が出来、病院へと向かいました。

 

このあと、病院でのやりとりになります。

以降は次回アップデートしようと思います。