前回受診した大阪の病院での受診内容を、入院した病院の再診時に妻は主治医に伝えていました。さすがに自分で調べた有名な病院の主治医から言われた事なので、「やっと妻も納得したのではないか」という気持ちで私はこの段階では期待していました。

 

ところが、私のその期待をまたしても裏切る出来事が、退院から3カ月もしないうちに起きてしまいました。

 

それは、当時飼っていた柴犬の散歩に私が出かけようとしていた時でした。リビングで妻と長女が対面に座り、何かを問いただしている様子が目に入ったときです。その時点では妻から長女に匂いがするかどうかを問いただしているようでしたが、私は中に入らず、「まだそんなこといっとるんか」というような事を言って、散歩に出かけたかと思います。

 

散歩から帰ると、長女は下を向き、妻から「やっと私が匂いすることを〇〇(長女)が認めてくれた。『今言ってくれたら怒らないから正直に言って。本当は私から変な匂いがするでしょ』と問いただしたら、『お父さんは匂ってないだけ。お母さんは匂いがする』と言ってくれた。(長女に)本当の事を言ってくれてありがとう」などと言っていたのでした。

私はこの時妻に「もういいかげんにしてくれ。もういなくてもいいからこの家から出て行ってくれ」などとかなり語気を荒げて発した事を覚えています。でもそれに対して妻は長女に「お母さん出て行った方がいい?」と聞き返していました。長女は「お母さん出て行ってほしくない」と・・・。

 

私はこの時、なぜ長女はそんな事を言ったのかを考えました。

 

当時中学校2年生。下の子は小学校1年生。この時点での出来事を整理すると、下の子は入院前からお母さんの事を匂いがすると言って、お母さん(妻)からは「私の身体のためを思って言ってくれている。長男は鼻がいい」と言われている。長女は入院前からお母さんの言動に対して、「匂いなんかしない。〇〇(長男)はうそをついている。」などと言っていて、完全にお母さんと敵対状態にある。

 

入院前、長男はお母さんの言う通りに答えていてかわいがられている。でも長女は、お母さんの意見とは違う事を言って、毎日のように泣かされていた。

 

「私もお母さんの言う通りに答えておけば泣かされなくても済むのではないか・・・?」

 

もしそう考えた中での長女の返答だとしたら、私から何も言い返す事が出来なくなってしまいました。

 

その後妻は、入院した病院での受診の際主治医に対して、「長女がやっと認めたわ。大阪の病院の医師も、旦那が事前に打ち合わせた時に、私には匂いがする事を絶対に言わないように口裏をあわせたんじゃないか」等と言い、主治医からは、「そんな事をする医師はいません。そんな事をしたとしたらその医師は失格です。」などと言われていましたが、妻の耳にはおそらく入っていないように感じました。

 

これ以降、妻は病院へはもう行かないと言い出し、私だけで受診して処方されていましたが、その薬も次第に飲まなくなりました。

 

以来約5年間、6か月に1回程度ではありますが、私一人で精神科の受診をし、主治医にその後の家庭内の様子を伝え続けています。

 

この続きは次の機会にアップデートしたいと思います。