「 ヌードになりなさい 」

 

 

神様が言った。 「 ヌードになりなさい 」 

ふーん、なるほどね。 その意味が、よくわかった。

それは、北風と太陽のお話。

 

北風は、負荷をかけて、なんとかコートを脱がそうとする。

必死に守る旅人は、コートを抑え、必死に進もうとする。

北風は、本当に悪いの?

いえ、そうとは言えない。

 

私の記憶の中の北風は、激しい感情で、見事に鎧を外していった。

「 ダメって 」 言葉を、何度聞いたことか。

その中心に入って、動けなくなったところで、鎧は見事外れた。

今は、「 お役目、ありがとう 」 ってどこかな。

そして、噴火して、何もなく終わってしまった。

 

友人は言った。 「 ソウルメイトかもね 」 って。

それは、自分の中の激しい感情が引き寄せたもの。やっぱり、自己責任だ。

なんでだろうね。激しいものに引かれちゃう。

魅力的なんだよね。その世界が。

でも、もの凄く嫌。人を責めるエネルギーが、心をかき乱すから。

だけど、その経験が、本を書かせる。

大いなる矛盾だ。

 

そして、今年から、たくさんの太陽に出逢った。

もともとの友人もそうだし、本のご依頼者様もそう。

心から、感謝をしている。

 

先日、ふと、自分の身体に目を向けてみた。

特別、具合が悪いところもなく、無事で生きてきたから、改めて感じるものがある。

それは、封印したもの。

身体の中で、たくさん我慢していたらしい。

 

「 痛い 」 って言えなかったこと。

「 大丈夫 」 って言葉に置き換えて、封印した。

「 大丈夫な訳ないじゃない。北風は、それを教えようとしていたのに 」

太陽は言う。

「 自分を大切にしなさいよ。理解がされなければ、理解される場所に行けばいい 」 と。

そんなこと、考えたことなかった。一度も。

 

枠、制限、許容? そして、一番苦手な 「 常識 」

守ろうとしていたんだけど、相当、無理だったみたい。

身体は、痛いとか、お腹がすいたとかいう当たり前の感覚さえ感じなくなっていた。

でも、不思議。 常識は、きちんと守っていた。 

だから、やってこられたんだと気がついた。

 

神様が言った 「 ヌード 」 という言葉。

薄い膜を取り去るという意味。

硬い鎧は脱ぎ捨てたんだから、あとは、自分次第でどうにかなる。

 

一歩先に進むのは、正直、怖い。

いったい、何が起きるんだろう。 失敗という概念は、強烈だ。

でも、それを振り払っていかないと、本当に好きなことはできない。

だから、書いているんだよね。言葉を。

 

天之御中主神。 又、呆れたように言う。

「 相変わらず、お馬鹿さんだね。ずっと前から、知ってたんでしょう。」

「 思い出せばいいだけ。簡単だよ 」

ふふふ って笑った後、大笑いする。

なので、文句を言ってみた。

「 たまには、誉めてくれればいいのに 」 

そうしたら、 「 まぁ、無理だね 」 だって。 あれ、まぁ。相変わらず厳しいのね。

 

そう、神様は、北風と太陽。

そのものずばり、陰と陽。

どっちが欠けても、上手くいくようにはなっていない。

 

今日は、雨。

身体が正直になりだしたとたん、軽い吐出しが始まっている。

だから、ゆっくり休みながら、本を書く。

どんどん書かないと、ご依頼者様の元へ届かない。

 

私、オリジナルストーリーは、自信がある。

で、ある人の言葉。

「 私、何が出てくるか怖くて、頼めないんです 」 

あっ、納得。その言葉。私の鎧と薄い膜みたい。

別に、いいの。なんでも、自由意志だから。

自分の気持ちを大事にしてね。

 

北風と太陽の共同作業。

どんな人生も、面白い。

結果に振り回されず、好きなことを少しでもいいからやってみて。

意外な収入が入ってきて、なりたいもので生活しているかもしれないよ。

 

諦めない。だた、それだけ。

頑張らない。 ほんの少しの頑張りで大丈夫。

 

< 肉体を大事にしてください。神様からの最高のプレゼントだから >

 

北風と太陽に感謝を込めて。