はにわ君は、悩んでいました。
「 いよいよ、俺たちの出番だね。偉い人がなくなったらしいよ。」
「 そうらしいね。今度は、いったいどんな人なんだい?」
「 ちょっと、気難しい人だったらしい。」
「 そうか。じゃ、いっぱい楽しませなきゃね。
折角、向こうに行くんだから、楽しく去らなくちゃ。」
「 さぁ、ポーズの練習をするよ。」
はっつ。 ほっつ。
掛け声をかけながら、二人でぼーずの研究を始めました。
右手を上げたり、左手を上げてみたり。
二人は、真剣です。
「 こっちのほうが、かっこよくないか!」
「 いや、こっちのほうがいいよ! 」
押し問答は、なかなか終わりません。
ありゃ。 ほれっ。これっ。 … …
いつになったら、終わるのやら … … 。 やれやれ (´_ゝ`)クッククク・・
右手が上がると、左手が下がる。
下がった手を、後ろに曲げてみたり、前に出してみたり。
なかなかぽーずが決まりません。
時間は、どんどん過ぎていきます。
そして、とうとう … … 、古墳に入る時となりました。
男たちの声が、聞こえます。
「 さぁ、どんどん入れろよ。時間がないんだ。早くしろ!!」
そして、二人もとうとう掴まれ、無造作に並べられました。
「 痛っ、痛いじゃないか。 乱暴だな。」
声は、届きません。
男たちは、二人を見て笑いました。
「 おい、見てくれよ。この二体。面白いじゃないか。
手がばらばらだよ。 よし、これでどうだ。」
二人の手は、右手を後ろに、左手を前にさせられてしまいました。
二人は、声にならない声で言いました。
「 気にくわない!! 」
そんなこと言ったって、もう、あとの祭りです。
教訓
やりたいことがあったら、とっととやりましょう。
押し問答している間に、一生が終わってしまいますよ。
はにわ君、口ぽかんと開けて、何も言えませんでした。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
★ 時間は、待ってくれない。
好きなことをやらなくちゃ!!