二回目の妊娠
一人目を死産した時に産院に言われた言葉は「死産する方はこの病院で年に1~2人ほどです。」ネットで検索してみても、安定期に入ってから死産する確率はとても低いものだった。ああ、今回はわたしはとんでもない貧乏くじを引いたんだ。滅多に起こらないとてもつもなく低い可能性を引いた。。。。なら次は大丈夫だ。そんな低い確率なら二度目は起こらない。まだ妊娠出産の困難さについて無知なわたしは、その時はそんな風に思いました。死産したことを早く忘れたくて、早く幸せになりたくて、早く次の子が欲しくて、私はすぐに妊活を始めた。不妊ではなかったけれど、一秒でも早く妊娠がしたくて、県内でも有名な不妊治療専門医にかかりタイミングをはかってもらった。妊娠に関してはハードルは低いようで、タイミングを計り始めて2か月目ですぐに二人目を身ごもった。今度は絶対に失敗したくない、そう強く願い、一人目妊娠時にやっていたことはすべて辞めました。何が原因で死産したのかわからなかったから。仕事をやめ、趣味のフラダンスもやめました。一人家にこもり、なるべく安静にして過ごしました。そしてまた戌の日がやってきました。二回目の戌の日の行事。戌の日とは、妊娠が安定期に入るころに行う行事で、世間一般的には戌の日が終われば流産の心配もなくあとは産まれるのを待つだけというようなおめでたい日です。一人目の時は隣県にある安産祈願で名の通った神社へ家族総出で出かけましたが、まったく効果がなかったため、今回は別の神社へ出かけました。結婚後毎年初詣に訪れている神社です。両親を連れて行くのをやめ、二人で行くことにしました。結果から言うと、わたしにとって戌の日は、お祝いの日ではなくなりました。子供を失う恐怖へのカウントダウンを知らせる行事となりました。戌の日が終わると、まもなく赤ちゃんに生死の危機が訪れる。そんなバカみたいなことある?でもわたしには起こりました。