我々の大切な任務は、遠くにあるぼんやりとしたものを見ることではない。

はっきりと、手近にあるものを実行することである。

 

精力の浪費、精神的苦痛、煩悶は、

未来のことにくよくよする人たちの足もとにつきまとう…だから、

前後の大隔壁を閉ざして、きっちり今日という区切った生活の習慣を身につけるよう留意すべきだ。

 

明日のための、できる限り良い準備の方法は、

今日の仕事を 今日するために

あらゆる知性、あらゆる熱情を集中することである。

それが明日のために準備できる唯一の方法なのである。

 

 

 

 

人生を砂時計だと考え るのだね。

砂時計の上には無数の砂がある。

それがゆっくりと一定の間をおいて、

中央の狭い首を通過する。

 

何粒もの砂を一気に通過させようとしたら 砂時計は壊れてしまう。

我々はこの砂時計のようなものだ。

 

朝、我々はその日のうちにしてしまわなければならない仕事が

山ほどあるように考える。

 

しかし我々が、それを 一度に一つづつ

ゆっくりと

間をおいてやっていかなかったら

ちょうど砂時計の砂のように、

我々の肉体も精神も破壊されてしまう。

 

我々は皆、地平線の彼方の魔法のバラ園を夢見ている、

そして今日わが家の窓の外に咲いているバラを楽しもうとしない。

 

人生とは、その日 その時の 連続を生きていくことだ。

人生は、非常なスピードで過ぎ去っていく。空間を超高速で疾走していく。

 

今日というものは我々の最も貴重な所有物、

唯一の確実な所有物なのだ。