ベッドの横下のセンサー | 認知症の二人を見送って

認知症の二人を見送って

認知症の父母が亡くなり、いろいろなことがありました。順序だてではありませんが、どんなことがあったか、認知症というものがどんなものかということを知っていただければと書いていきます。

ベッドの横に置いてあったセンサー。

これが父にとっては、変なものだったんです。

見たこともないものは、父は嫌いました。

でも、これは、父にとっては、必需品。

母にとっても必需品だったんです。

このセンサーを知ったのは、母が老健に入っているとき。

母も認知症があり、老健のときは、車いす生活。

でもね。忘れて歩いてしまうこともあったんです。

まあ、歩けるといってもいつ転ぶかわからない歩き。

でもね。そのことを忘れてしまって歩くんです。

それでこのセンサーがおかれました。

ベッドの起き上がる位置に置いてあり、立つとそのセンサーが職員さんの所にセンサーが反応してベッドの下に立ち上がったことがわかるんです。

母は、何度も車いす、そして、杖がないと危なっかしかったのですが、それを忘れて歩いてしまっていたんです。

それで転ぶことも何度か。

特養に移ってからも同じように使っていました。

亡くなる直前にもやはり、このセンサーがあると老衰と言ってもトイレに行きたくなると起き上がる母。

なんにも食べてなくても起き上がることがあり、認知症の症状の一つ。

母の場合は、転ぶことへの不安からこのセンサーを置きました。

父もやはり、夜中に良く行動を起こすのでそれでセンサーを置きました。

しかし、父の場合、前の記事にも書きましたが、そのセンサーの電源を抜いてしまったり、片づけてしまったりと。

職員さんを困らせました。何度言ってもこんなものは、僕の部屋には、必要がないと言って。

でもね。なんだかわからないものは、必要がないものと父は思っていたようでした。

理解してもらったと思ってもその次の瞬間には、そのことを忘れてしまう父。

こんなものは、いらないとなるんです。

そうすると職員さんたちがまた、説明。

何度も繰り返すのですが…。

多分、認知症の影響で覚えるということができなかったんだとは思うのですが。

 

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