選べる内祝いで、前から欲しかった南部鉄の鉄瓶をもらった。


これで沸かすとお湯がまろやかになるっていわれてる…。



沸かしたお湯でお茶をいれると、確かにまろやかなお茶になった気がする。


そして、心もゆったりして少し前からささくれ立っていた気持ちが慰められた。




ただ、鉄瓶は扱いに手間がかかるんだよね。使った後は完全に乾かさないと赤錆がでる。


だから20秒くらい空焚きして水気を飛ばす必要がある。



二つ目の難点は重たいこと。1リットルの鉄瓶だけどかなり重い。


だからこれでお茶を飲むのは三日坊主になるかも…なんだけど。




昔、お稽古に通っていたお茶の先生はお年寄りだったけど、お稽古の時はずっと炭火で鉄釜でお湯を沸かしていた。

鉄の釜を使った後も、お湯を捨ててから、埋め火をした五徳の上に空のお釜をかけて乾かしていたっけ…。

今から考えるとすごいなぁと思う。


お稽古に行ってた当時はそれが当たり前に思っていたけど。今の先生方はどなたも電熱でされているからね。


それでやってきたから、道具さえあれば私は炭火の準備から片付けまで出来るけど、すごく贅沢なことをさせてもらっていたんだなぁ、ありがたいなぁと思う。



昔の人達ってすごいよね。普通に日常生活を送っているだけで、色々と手間がかかって…だから今よりは手先と脳を使う生活で認知症にもなりにくかったんだろうな。


きっと認知症になる前に身体がだめになって死んでいたからなんだろうけど…。