昨日、携帯でテレビみていましたら、女優の松田美由紀さんが、自殺の増加を憂い若者と対談している場面でした。ご主人の松田優作さん、お母様を早くに亡くし、絶望の中にあったのではないかと想像できます。
しかし、この経験に対して、「こんな経験、めったにできることではないよ。」といわれ、ハッとされたそうです。
この経験は、私にとって活かさなければならないもの、世の中に対して果す役割ではないかと、立ち上がることができたそうです。
日本での自殺者が十数年連続3万人を超えていることを踏まえ、他のコメンテーター(自殺者の防止を主に活動されている・・・。)は、
「自殺が個人的な資質や性格、感情によるものだったら、毎年の差が、大きくなることが考えられる、けれども、毎年、3万2千人から3万4千人前後が毎年の自殺者であることは、そういった環境が、生きずらい環境が日本にあるのではないかとさえ考えたくなる。」
とコメントされてました。
一見、個人的な資質か、性格によるものだと思いますが、環境も考えなければならないことだと認識しました。
若者の自殺の増加も問題になってきています。
松田美由紀さんは、ツイッターでも若者と自然な対話をされ、今の若者の気持ちを知ろうとされているそうです。
最初、身構えていた、若者も自然な松田さんの態度に、打ち解け心のうちを話してくれるようになってきたとか。
人間関係が希薄になってきたように感じますが、今、誰でも苦しい時代であって、自分のことで精一杯という人がほとんどではないでしょうか。
経済的にも、生活も、人間関係もますます、ネガティブな感情に流されていること。
そのことにも触れて
「言霊っていうでしょ。自分の発する言葉は、自分の分身。ネガティブな言葉は、相手に乗り移って、また自分に返ってくる・・・・。それがどんどん膨らんで、自分の中でモンスターを作っていってしまう。」
「見ればわかるでしょ。あ~モンスターが乗ってるって。今にもって感じの。」
そうならないためにも、ネガティブな感情、言葉をできるだけださない。
楽しい、ワクワクするような前向きな感情を醸成する過程において、そういう習慣も大切なことであります。
ニートだって、楽しければいいじゃないのって、言っておられましたが、ただ、辛いのであれば別だけど。
そのくらいのおおらかな懐を周囲がもってもいいのかなと思います。
周囲も一杯、一杯で、余裕がない社会。ついついきつくなってしまいます。
最後、就職活動をしている学生との対談。
「就職が厳しい今、何故、働かなければならないのか。就職活動を何ゆえしているのか、働く意味という基本的な悩みをもつ人も増えて悩んだりしています。
就職活動をしている私たちに、就職活動と働くことについて教えてください。」
「それはどのように心がけて就職活動をすればいいかってことだね?」
と司会が確認されると、
あるコメンティーターは、
「自分がしたいことをまず、見つけること、ワクワクすることは何かとか・・・。
何かきれいごと言っても、決まらないよって言われそうですが・・・。そう思います。」
一方、松田美由紀さんは、
「それもそうだけど、それだけじゃなくて、『自分を知る事』が大事。自分には何ができて、できないのか。それを知ることは毎日の事の・・・・」
というコメント。
『自分を知ること。』
それによって、世の中と自分のギャップそれほど大きくならず、現実的に生きることができるようになるのでしょう。
いろんな経験をしながら、自分の資質や能力、性格など、過大評価しているところは下方修正され、またあらたな能力も見つかることもあり上方修正されることもありながら、自分という人間の生き方が定まってくることを教えていただきました。
世の中と自分のギャップを埋めていく作業をまずしていく課題。
自分を知る事で、その後の生き方が楽になる一生の宝です。
辛い部分も見なければなりませんが、それはしばらくじっとしていれば過ぎ去ります。
長い人生の羅針盤を得るようなもので、ジャック・スパロウの持つ羅針盤と同じ。(笑)
人生の宝の在り処を指し示すものです。
あらゆる困難を乗り越える「指針」でもあるくらい、大事なことだと思っています。
「自分を知ること。」
人生の大きな課題であります。